しふくのーと

誰も得しない日記

永遠でありたいと思うのは


おみずです。









おそくなりましたっっっっっ!!!!!!










おそらく発信というコンテンツよりも
ただの自己満足な日記のようになることが予想されますいやもうそうなる←



ただ、優しい優しいフォロワーさんに少しでも気持ちが伝わればなんて思っております。



そんな更新者の細かな自己紹介等はいつかまた.........(それを最初にやれ)








さて、


結成 30 周年を迎えた彼等のドームツアー


Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”


無事に完走しましたが、思うところが “湧き出る” ようにあるのではないでしょうか。





...............おみずみたいにね。(ここでブラウザを閉じる)





おみずはありがたいことに 札幌、沖縄 と複数参戦させていただきました。


これは本当に本当にありがたいことです。



いつ、彼等が歌えなくなるか。
いつ、彼等が活動を終えてしまうか。
いつ、Mr.Childrenが無くなってしまうか。



そんなことを考えると、自分の事情をいとも簡単に犠牲に出来てしまうほど、Mr.Children という存在自体が生きがい、生きる原料になっています。




『新時代 “令和” こけら落とし
2019.05.02 札幌ドーム

『結成三十年の集大成最終日』
2019.06.02 沖縄コンベンションセンター


それぞれの地で無我夢中で身体中に取り入れた彼等の輝きを記していきます.........。














00. 開演前


札幌はライブ参戦5年目にしてようやくたどり着いたアリーナ席。

加えて15m前に中川さん在住のAブロックのおまけ付き。



沖縄はスタンド表記ながらいざ席に着くとアリーナ席から1段(10cm)上がっただけの実質アリーナ。




そして!


ステージを向けば目の前には推しの在住区域。

その距離わずか5m...。




おみず、二十にして自身の最期を悟ったのでありました。
(テンションはここでなお一層ぶち上がり)



席の周りからは標準語のほかに関西訛りの言葉がちらほらと。


沖縄の方の言葉がどうかはいまいちわからないけど、色々な場所からこの地に足を運んだ方が多くいるんだななんて印象を受けた。





やがて照明がゆっくりと消えていき、薄暗いあのスタートラインのような瞬間がやってくる。


ここまでは良かったものの、沖縄ではセンターマイク地点に身を低くしながら現れる影。



それを桜井和寿と感じ取った人は何人いただろうか (おみずもその一員)



歓声が「ワァー」と上がるとともに舞台袖に捌けていく影。






...............捌けていく影。






「いや、スタッフさんんんんんんん!!」


皆大笑いでこれで会場の緊張がどこか解かれていったみたいな空気にもなって。



そして、札幌では無かったアンコールのような手拍子が Opening 前に期待を胸に繰り返される。



やがて照明が消され、会場内が暗転し、暗闇に包み込まれる中で歓声と拍手が鳴り響いていく。










01. Opening


静寂を切り裂く音。


あなたのギターから始まるんですか!!


その音色の根源にライトが照らし出され、これから始まる待ち焦がれた世界の入り口に誘い込まれるような光景。



そして未完ツアー ALIVE の面影をどこか小さく片隅に彷彿とさせる道を歩くボーカリストがスクリーンに映し出されると、

まるでグラスに注がれた水が表面張力をも失って溢れ出したかような瞬間の如く、その空気感から期待が溢れ出し、歓声が生まれ始める。



やがて花道にその姿が顕になったとき、
待ちわびてた何千何万もの期待が一つになって弾け飛んだ。










02. Your Song


華やかな光に身を包んだ眩しい光景が目の前に広がる。


予想されないセンターステージへ姿を現し、会場内の笑顔、声、匂いといった全ての空気を360度から受け止めようとしているのが伝わった。




昨年11月のきたえーるから約半年が経って、再び目の前から身体に染み込んでくるこの声を歓迎するかの鳥肌。




これだよ!



この瞬間を迎えるために自分は日常を過ごしてきたんだよ!



モノクロだった毎日がこの “一瞬で彩りを与えてくれる時間” のための準備期間だったんだ!





そんなところまで思わせてくれる時間で、

アウトロのコールを必死で叫んでいると、気が付けば曲の終わりとともに、彼等の世界観にいざなわれていた。










03. Starting Over


イントロが聴こえると同時に、彼らが作り出す “ライブ” という世界が想像を遥かに越えてくることを確信する。



アリーナツアーの2曲目を飾った Monster からドームツアーではこの壮大な一曲に席が用意された。


『Monster (曲) に対峙する』

『Monster (敵) を退治する』


背景には和寿お得意の言葉遊びがあったりしてね。



そんな冷静な考察などする暇もなく身体も心も熱い興奮で埋め尽くされる。





うわああああああああ!!!!!かずとし早すぎだって!!!!こちとらまだ準備が出来てねえぇぇんだよ!!!!


ってなって。笑




前アルバムの象徴、集大成とも言えるメッセージが溢れに溢れてるこの一曲。




行くぞさっぽろおぉぉぉおおお!!!!

行くぞおきなわかもおぉぉぉんんん!!!!


二曲目とは思えない暑くて熱い興奮で会場が統一される。



何かが終わり また何かが始まるんだ


乃木坂さんの『サヨナラの意味』にも通ずるフレーズがあるけど、当たり前なんだけどその当たり前にすごくすごく強い思いがあるんだよね。




ラスサビ直前、3秒ほどだろうか。

暗闇の中に生まれた沈黙はまさに真夜中の静寂。


そこから Mr.Children というモンスターがこれから解き放たれるような、そんな瞬間だったかのようにも感じた。




沖縄のラスサビは


「何かが生まれ また何かが死んでいくんだ」


なんて歌ってたりしてね、それもまた良いなって。










04. himawari


またイントロで引き寄せにかかる和寿。

身を任せまんまと引き寄られにいくおみず。


嫌いじゃない(大好き)




ピアノとギターを聴いた感じだと、今回のツアーはアルバムVer.なのかなって思ったり。


Thanksgiving 25 札幌 & 日産、ap bank fes '18、重力と呼吸と発売(前)からずっと演奏してくれて今回で聴くのは五回目。



足音 ~Be Strong のときはマンネリ化なんて言葉を耳にしていて、実際自分も多少は否めなかった。



ただ、himawari は時期的にその声も上がってくるかななんて時期だけど、そんな声は一切聞こえてこなくて。


むしろ自分の中ではまだまだウェルカム状態。


もっとちょおおおだああああいっっっ!!!!


くらいな感じね。笑




そして、衰えを知らないカズダンスを終えてラスサビに入ると、



きたききたきたきた......!!!!目の前にあの和寿がきたあああ!!!!おきなわ万歳!!!!!←



目の前にいる分、歌詞がよりいっそう染みてくる。


眩しくて綺麗で苦しくなるってその言葉をもうそのまま返したくなるような光景。



そんな君を僕は ずっと


最後の歌詞がもうとんでもなく大好き。

誓いのように聞こえてそこには切なさや物悲しさも残っているのがたまらない。


当日は鳥肌と涙腺の緩みで身体がきっと受け止めきれてなかったのかなって思った。








そして前回ツアーの NOT FOUND 前のようなドラムリードが始まる。


ただ、今回はあの全国民が騙された鈴木英哉発ロックンロール行きのリズムではない←



①札幌

「さあ北海道元気かあああ!!!!元気なんですかああああ!!!!どこまでも乗っけてくぞ、準備は出来てるか???」



“乗っける”


Mr.Children という列車の乗車切符を笑顔で握りしめた我々を目一杯歓迎してくれる車掌の桜井和寿さん。



今日は、、新しい元号、そう、、令和!初めてのライブです!!


このツアーが発表された瞬間から思っていたこの記念すべき新時代の開幕戦。



平成にたくさんのものを残した彼等が、時代が変わった最初に残すものがこの瞬間なんだって考えたらもう一生物の思い出の確定演出シーンなんですよね。



「すごい夜にしたいと思います!!!!」




②沖縄

「良い感じだぞおきなわああああ!!!!元気ですかああっっ!!!!その調子っっ!!!準備は良い?!?」



このツアー11回目の公演にして最後を迎える舞台。


むしろ50歳目前のあなたたちが全国を飛び回ってようやく着地する時になんでそんなにまだまだ元気なんですか!とすら返したくなる。





そしてカウントから Mr.Children の中でもトップクラスのロックナンバーが始まる。










05. everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-


ついに聴けるのねっっ!!!!!



まだ Mr.Children を好きになりたての頃、終コンのライブ映像(当時はまだいつのライブ映像かすらわかってない)一部を目にして、


「ライブってこんなにも盛り上がる場所なんだ!」
「あの一体感ある空間に居たい!」


と思ったのが 2011、2012年 あたりかな?


Thanksgiving 25 では 名古屋、札幌 の 跳べ と Marshmallow day からこの曲に変更になって、すごく羨ましかったのを今でも覚えてる。
(もちろん上の2曲も良かった)



念願とも言えるこのロックナンバーにテンション爆発。


いつしかラジオで本人が「何が良いのかわからない」なんて言ったのは置き去りにして!

だってそれくらいの歓喜歓声と一体感を生み出してるんだから。



スクリーンに映し出されるきらびやかでありつつ繊細さもあるネオン演出は、これもまた Thanksgiving 25 の こんな風にひどく蒸し暑い日 の面影を感じたり。



沖縄では終始目の前でギターを奏でる推しの姿があって、これを世間では “釘付け” って言うんだね。

間奏のギターソロ以外ほとんど和寿もネオンも見なかった(失礼)



ちなみに、沖縄のギターソロは原曲の面影がほぼ 0 の全く別物のアレンジが利いていて、こんなにエモくなるのかよ!なんて思った。










06. MC


①札幌

「改めまして!!Mr.Children です!!!!」

「..................Mr.Childrenです(笑)」



高ぶり過ぎて何言ってるかわからなかったかもと一呼吸おいて再度この響きを告げる。

「最高に気持ち良いです!札幌ドーム!」

「38,500人です。(安心安全のシャイな北の大地の反応に)ちがうちがう、リアクションがちがう、すごいことなんだよこれ!」



そうだよね、ただでさえ何万ものお客さんを一度に集結させる人たちなんて限られてるのに、ましてやここは北海道(ロシア)


一日だけとはいえ、公演ギリギリまで札幌ではチラシ投函される自体.........。


それでもこれだけの4人を求める人たちが一ヶ所に集まるんだからやっぱりすごいことだよ。





加えて、我々が出し切る日頃のエネルギーを何倍にもして返してくれることを誓ってくれた。



「では、、平成のヒット曲お届けします(笑)」


いやあなたさっき新元号令和のお話したばっかじゃないの!←


そんな小さな突っ込みを挟んで、あのイントロが響く。




②沖縄

「どーもありがとー!!!!!」

「改めまして!Mr.Children です!!!」


「知ってた!? 今日、、このツアーの、、、最終日です。」


噛み締めるように口にした “最終日” という響きは自分にとって初めての体験で、本当に特別な場所に足を踏み入れることが出来たんだと改めて実感する。


2015年 6月 4日
REFLECTION ツアーの最終日が生中継されているのを観て、ただただ羨ましく思ったことは忘れもしない。


追加公演が発表されて、
チケットを申し込んで、
有り難いことに当選して、、。


その過程で “沖縄” という場所と同じくらい “最終日” という部分に強い気持ちがあった。


だからあの瞬間、桜井さんが最終日というその時間経過を告げてくれたことがとても嬉しかった。




もう二度とライブやりたくない!って思うくらい、ここで全部を出し切って終わりたい

あぁ俺ら、まだまだ出来る!って感覚、感触を残して最後を終えたい



交わり合う二つの対になる強い思い。

出し切った先に待っている自分たちの感覚を楽しみながら試しているかのようにも感じた。




そしてお客さんの人数のお話。


「今日は...3,000人です!! (今までの)1/10 以下ね!」

「広さで言ったら......俺ん家と同じくらい(笑)」


笑いに包まれる会場。“ホームパーティ感覚” と温かみのあるフレーズで我々を迎え入れてくれた。



会場は小さくなっても、僕らのエネルギーは変わらずドームの10倍以上の濃度を味わってもらいたい



これは一日だけの札幌も同じで、他の場所の二日分のパワーを一日で受け止めるわけだから、そらもう覚悟してかかれと!


さらに3,000人の会場なんて、濃くなりすぎて空気じゃなくて液体固体レベルが待ってるんじゃないの!なんて!!(?)



「平成のヒット曲を令和に。もう一回。も う い っ か い



確信犯で笑顔で口にしたこのフレーズを受けて起きた拍手の中、イントロが始まる。










07. HANABI


あのギターの一音で身体が反応すると同時に会場がこの日一番の大歓声に包まれる。


前回ツアーからのメンバー達の足元で広がるサークル状の演出は、これもまた繊細で綺麗な白い流れ星。



もう一回。もう一回。


平成という時代に打ち付けた彼等の勲章のようなものを令和にも引きずり込むように。

むしろ引きずり込むなんて表現とは程遠い優しさで包まれた空気を新時代に運んでくれた。



めぐり逢えたことでこんなに
世界が美しく見えるなんて
想像さえもしていない 単純だって笑うかい?
君に心からありがとうを言うよ



その相手が人ではなく物だったり一瞬の時間だったりしても、最高の感謝の言葉になる。

すごくすごく大好きなフレーズ。





それとずっと不思議なことがあるけど、最後の もう一回 のあとのアコギを弾く姿はどうしてあんなにかっこよさが詰まってるんだろうね。


でも答えを出さない方が桜井和寿の魅力が無限に広がるのでそうしておく。











08. Sign


名曲の歌詞と進行と何よりピアノ。


セビーが前回ツアーから加わってキーボードが二人体制と強化されながらも演奏されなかった。


前回で言う しるし の立ち位置なんじゃないかな。



もともと、この二曲はピアノのイントロアウトロが印象的なラブバラードってジャンルで個人的に括ってる。


時の美しさと残酷さを知る


過ぎ去っていく時間と対峙していかなければならない、だから一瞬に「ありがとう」「ごめんね」を重ねて大切に生きよう。


その “対峙” の部分に焦点があって選曲になったのかな。



そんなことないかな。










09. MC


ツアータイトルのお話。


『Against All GRAVITY』

“すべての重力に対峙する”



この “重力” ついて、ただ単にりんごが落ちる重力(N)という意味だけではなく、空を羽ばたいてる鳥とは逆に、地に足着けたい人からすると “浮力” が重力(F)という。


この話すら両極が対峙しているなんとも入り組んだ話である。



「.........Understand?」


急に国際路線に走る和寿。

英会話を始めたらしいですね。
(札幌と沖縄も英会話始めたことは口にしてなかったので他公演からの情報ですが)




そして前曲 Sign を語るかのように、時間は残酷にも過ぎていってしまうと説明。


「...歳は取りたくないわよね。」


おねえ和寿に共感する人たちからすると “時間” が重力という。



それでも 奇跡的に一生心に残り続ける時間 が存在して、そんな瞬間を作って行きたいとのこと。


まぁあなた方に出会った瞬間からまさにその時間は自動形成的にスタートしているんですけどね。




「さまざまな便乗商法がありますが、、今日もそんな感じでいきたいと思います(笑)」


令和2日目の札幌は美味しい戦法に乗っかる模様の彼等。


平成元年に結成し、“平成で生きてきたバンド” と同時に

今日からまた、令和のバンドとして生きていく

と語ってくれた。





「変わっていった方が良いもの」

「変わらない方が良いもの」



Mr.Children はどちらなのか。


少し 進化論 のフレーズのような雰囲気も感じたけど “自問自答” なんて言うから 優しい歌 とも思った。










10. 名もなき時


アコギ一本、、、





鈴木さん、足空いてますか?」じゃん!!!



ってなってサビ前まで歌い終えると、推しのギターリードが聴こえてきて全員が合流する。



このギターリードがすっっっっっごく好き!!!

Opening のギターも良かったけど、それ以上に好き!!!


(これ以上の語彙が出てこない日本語教育の敗北者)




知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中で
もがいてるなら
僕だってそうなんだ


あまりスポットが当てられないフレーズだけど、表現力の塊だと思ってる。


すごくざっくり言えば自分を守るプライドみたいなものだよね。

それを否定的に捉えるところまでは多くの人が出来るけど、これほど有形的で底にも深い表現はやっぱり桜井和寿の天性なんだなって。



そして曲終わりにドームツアーとは思えないほどさらっとしたメンバー紹介を終えて次のお話。










11. MC


①沖縄

セビーの紹介を終えて、Sunny の紹介。

「俺の物真似をする人がいるんだけど、、(ここで笑いに包まれる会場)
 この人を紹介するシーンを真似されるくらい、長い長い付き合いです(笑)」

「キーボード、そしてボーカル、、さああああにいいぃぃぃ!!!」


(前回ツアーから思ったけど、もうサニーでもセビーでもどっちでも通じそうなくらい最初の一語が聞き取りにくくなってるのよね。笑)


この後は札幌と同じ内容。




②札幌

「2005年にリリースした “and I love you” というアルバムについて思うんですが、、」



ん?



(おい和寿、それはシングルやぞ)


しかし当の本人は気付かずそのまま話が進行。



前年の2004年に Bank Band で歌ってみて思ったことがあって、なんかちがうとのこと(なんか)

MCのボリュームは REFLECTION ツアーの「ちょっとだけイラッとするんです(笑)」くらいの小声。



綺麗すぎる部屋。つまりは完璧すぎてどこかちがう。


一つのサッカーボールに何人もの小学生がぐちゃっと群がるその “ぐちゃ” が好き



すごく共感出来て、自分の弟が小学生の頃からサッカーをやっていて、時々試合も見に行っていたけど、同じ光景があった。


プレーしてる子たちは夢中でサッカーボールを追いかけてる。


でも見てる側(そこまでガチなサッカー観戦を求めていない人)からそこに「もっとスペース使えよ」とかいう感情はほとんどなくて、ただ「頑張れ」って思いがあって。


だからその “ぐちゃ” っとした光景が運動会のようなそんな温かみのある光景に見える。




まさにその気持ちを表現したのがあの潰れたトマトのアルバムジャケット。

(ここでアルバム名の間違いに気付いた和寿)


そんなアルバムから想いが強すぎてうまく伝わらないことを歌ったラブソングを届けてくれる。










12. CANDY


原曲よりスローテンポで始まったイントロ。


今回はキーボードだったけど、正直なところやっぱりバイオリンが良かったなって思ったりもした。

(バイオリン >> キーボード >>>>アコーディオン)



それでも一番好きなアルバムから大好きな曲を演奏してくれて嬉しかった。


みっともないけど すべてが愛しいよ
ひとり夜更けに孤独が爆発する


愛を歌った曲は Mr.Children の中にも数多くあるけど、その中でもMCで言った想いの強さと、愛することを強く描いてる。

加えてそこに回り道のような感情は無く、相手への想いがより純粋に書かれているのがまた好き。


「キャンディー」っていうものも、身体の中でも敏感で直接的に伝わる舌で味覚を感じることができるものだしね。



そんな温かいラブバラードが空間を包んだ。











13. 旅立ちの唄


華やかなセットリストだなと感じた。


サビ最後の部分も苦しそうな姿もなく声が伸びきっていた。



Sign のとき以上に二人体制のピアノの音色がきらびやかに響き渡って、寂しい別れの歌詞が美しい桜色に見える。


中学の卒業式で一つ上の先輩がこの曲を歌ってたなぁなんて思い出がふと蘇った。




虹ツアーだったかな(?)そのときに演奏された旅立ちの唄はフルートとかもいたし、きっと音色に今回以上の彩りがあったのかなあなんて思ってる。
(帯広では演奏されなかったので不明)


それでもセットリストが度々変化した虹ツアーを抜けば HOME -in the field- 以来。



(無事に)映像化されれば原曲アレンジとしては初めてになるよね、そこをただ願ってる。










14. MC


和寿の一番好きな曲のお話。


「どの曲も自分の子供のようなもので優劣はつけられない」

今までそう答えてきたが、ある曲の歌詞だけは一番好き!というものがあるとのこと。



曲を作る上で、メロディのあとに歌詞が作られるわけだけど、その歌詞の部分にいかにこだわっているかがわかった。

もちろん、歌詞が完成してから再度レコーディングという流れもあるけど、結局は伝えたいことを伝えるのが曲だから、最終的に思いを込めるのは歌詞になる。



「2000年の元旦、朝起きてから歌詞が浮かんできたのではなく、頭の中に歌詞が溢れてきて起きた。お告げのように聞こえてきた。」



いや、何その天才に味方する神様!



そして札幌では、“お告げ” のフレーズに世界感を作り出してくる怪しい音が聞こえてくる(もちろん犯人は鈴k)



「どうなのこの小学生みたいなイタズラは(笑)」


「.........よろしくお願いします(笑)」










15. ロードムービー


あなた本当にそれ好きなのね。笑


イントロが流れてそう思ったと同時に、ラジオで駄曲扱いした everybody goes と一緒のセットリストに組み込んでくる幅広さも感じた。



北海道ど田舎育ちのおみずは高校時代、家からJRの駅まで自転車で通い、そこからJRで高校まで通っていた。


その家から駅までの道で、学校終わりに自転車で、車どころか人もほとんど通らない山に沿った裏道を走りながら一人熱唱してたのがこの曲。



おみずの小さな青春でした。




本人も言ってたけど、やっぱり歌詞ずば抜けてて、もう天性のそれに限りなく近いものなんだよね。


最後の部分は言わずもがなだけど、それ以外の部分も見ても Mr.Children の楽曲の中ではトップクラスの表現力があると思う。




演出も花道に沿って照明が当てられると、センターステージ全体を映した映像に加えて4人の姿がスクリーンに映し出される。


まさに路を駆け抜けているような光景。




沖縄は花道がなくて全体を映し出す映像もなかったけど、メインステージでスクリーンに疾走感を出す演出と4人の姿は残っていた。










16. addiction


きたきたきたきた!!!!

このピアノロックがたまらない!!!!



前回ツアーから刷新された演出面で 花 や ハル に勝るとも劣らなかった曲。


そして今回はステージそのものの高さを上げてきて、視覚的にシンプル且つ大胆に彼らの偉大さを出してきた。



アルバム購入時、イントロと間奏のピアノは一発で好きになったけど、Aメロを聴くと曲のリズムが少し受け付けにくい感じがあった。


それでも目の前で歌われると惚れないはずないし、サビの掛け合いが気持ち良い。




それと賛否(否定というか受け付けにくさ)があるみたいだけど、スクリーン面でのあの独特な世界観の演出は個人的には大好き。


攻めたのかどうかまでは予想出来ないけどあぁいうのをこれからもずっっっと待ってる。


ゾクゾクしてくるあの感じがたまらない。





そして最後の JEN とセビーの掛け合い、あれすごいよ、特にセビー。


いつも安定であのレベルまで持っていける JEN に噛み付くくらいの力強さがあって、さすがプロだと尊敬にまで至った。










17. Printing - Dance Dance Dance


アリーナツアー同様の Printing のアレンジ。

始まるようで始まらない何度でも何度でも聴ける推しのギター(嬉)


焦らしに焦らす。そして、



もっと来い、ほっかいどおおおおお!!!!!!

さあいくよ、おきなわああああああ!!!!!!



アリーナ席のため過去一に驚く花火が上がる。

沖縄は会場が小さいせいか、次曲まで残るほど火薬の匂いが立ち込めてた。




皆が期待してる中川さんのベースのタイミング原曲よりワンテンポずらしてたような気がした。どうだったかな。




沖縄では、推しがもうとにかく終始笑顔で、加えてステップまで踏んでくれてる。



すぐそこにあるこの笑顔がこの日一番の笑顔で、人生のフルコースのメインディッシュが確定。


「今の自分の最高峰の命の糧」なんて言ったら大袈裟かな。


でもそれくらい今でも決して忘れることのない瞬間だった。







それとこれはただの願望なんだけど、、、



次 演奏するときは、ラヴ コネクション も入れてね!!










18. Monster


中川さんのベースでその暗黒な世界観に引き込んでくる。


2番でスタメンだったアリーナツアーから中軸に変更されたけど、
埋もれることなくその独特な世界観にどの曲よりも感情を乗り移し、観客を虜にする姿が健在していた。




everybody goes のロックさに匹敵する重厚感ある雰囲気に Knock! Knock! と叫ぶ瞬間は、まさに扉を開けることせがむモンスター。



Starting Over で解き放たれた彼等がここにきて本性を現したかのような光景。



そんな偶然のような繋がりは多分ないけれど、そのモンスターに怖気づく民衆は誰一人としておらず、皆叫び声に同調していた。










19. SUNRISE


原キー NOT FOUND レベルのものを持ってきてくれた。


ドームツアーなので「ちょっとミスチルのライブ行ってみるか」くらいの感覚の人たちもたくさんいて反応は薄かったけど、おみずは歓喜歓喜雨あられ



一般の人には分からない料理の隠し味のような存在。


そんな料理人和寿の作る料理が大好きなので、隠し味の良さも分かってしまってメインにまで味が躍り出てくる。



思い切り息を吸い込んで この想いを空に放ちたい


アリーナツアーの 花 と同じように、“深呼吸” の部分に焦点が当てられているような気がした。

2番だと “思い切り両手を伸ばして” だけど、まさにツアー写真の桜井和寿だよね。



Sunrise brightens up


HOME が発売されて何年も後にファンになった身からしても待ちわびたこのフレーズ。

それが繰り返されると同時に、スクリーンの朝日が徐々に染まっていく。


沖縄ではスクリーンはせり上がらなかったけれど、それでもラスサビの壮大さとアウトロを奏でる田原さんがオレンジ色に輝く朝焼けに映し出された瞬間は言葉が出ない芸術のような光景だった。











20. Tomorrow never knows


イントロのピアノが鳴り響くと HANABI と同等の大歓声。


何度ライブで聴いてもあの大歓声が一人のファン自身も震えさせられる。名曲の証。



ちなみに映像化されてる中では ap bank fes '12 のお客さんの反応が好き。


もちろん小林さんのピアノや桜井さんの歌い方、声質も好きなんだけど、何よりそれを取り囲む歓声に嬉しさがすごく乗ってる感じ。

イントロの反応はどのライブも鳥肌物だけどね。




歌い上げるのがまず難しいこの曲を一つ一つのライブでしっかりと自分の歌い方でそこに曲を持ってこれる桜井和寿

まさにこれが “アーティスト” って言うんだよね。


一番を歌い終わっただけでもそう感じた。




サックスが居ないためキーボードで奏でられた間奏を終え、迎えたラスサビは Thanksgiving 25 の海と崖が少し視点的にアレンジされたような演出。



その面影が残った演出も加わってかアウトロまで壮大感を引き連れたまま最後のコールを終えると新時代のツアーにぴったりの曲が待ち受ける。










21. Prelude


音楽という乗り物にみんなを乗せて 寂しさ、悲しさ、退屈 からできるだけ遠い場所に連れていきたい


ライブ序盤に “どこまでも乗っけていく” と言っていた本当の趣旨。


彼等に出会ってから、音楽というものに 嬉しさ、楽しさ、幸せ を求めている体質になっていて、その当たり前と化した体質にも感謝を告げながら生きがいを補充している。




どーもありがとおおおほっかいどおおおおお!!!!

たのしんでますかあああおきなわあああああ!!!!


みんなのその声が聞きたくて、その笑顔が見たくて、生きていることを伝えてくれるとともに、よりいっそう音楽に乗っかることを歓迎してくれた。





『令和という新しい時代での Mr.Children はまだまだ始まったばかりで、平成以上に進化していくよ!』


新時代の序曲であり序章であるような、そんなメッセージがあったら良いなって願ってる。




そこには必ずみんなの笑顔があるからね!っていうしるしを見せてくれたから。









「ねえ、もっと欲しがっていい?」


まだやるよおおおお!!!! 元気残ってるかああああ!!!! さあいっしょにいこう!




まだまだ僕らを乗せてくれる車掌さん。

そしてカウントから始まったイントロは平成という時代の音楽シーンを彩ったあのメロディ。










22. innocent world


今までになく目の前から飛び出した銀テープが宙を舞う。

その光景を真下から見上げる形で目にしたのは初めてだった。



キラキラと光って揺れながら舞い落ちてきたそれを掴むと、札幌では推しがついに目の前に歩いてきた。


一番を歌い終えると、あのメロディを十数メートル前で弾いてるんだよ、
そらもう誰がどうこうとかじゃなく、それ以外何もいらないんだよ(んなこたない)



桜井さんや中川さんの無邪気な笑顔も素敵だけど、それ以上に控えめながらもその中に透き通るような純粋さがあるあの優しい優しい笑顔がすっっっっごくすき!!


二番に入ったかと思えば、その笑顔に加えてギターの位置にあった手をこちらに向けて振ってくるのね、うん、もうアイドルだよ。



やめてよね!そうやって急に上がりきってるはずの好感度の最大値 爆上げしてくるの!!


そういうのは Happy を持ち寄った場所じゃなくて、握手券を持ち寄った体面的空間でやるもんだからねっっっ!!!





ちなみに沖縄遠征中は物憂げな6月の雨に打たれる予報が外れて嬉しいようなどこか小さく悲しいような思いがあって。

でもまあこれが Sunny さん効果ということで感謝していました(なお 5.2 札幌 は雨)




ほっかいどー!!かもんっっっ!!!

おきなわああああああ!!!!!!!



最後を前にしてそう言い放つと、一番美しい景色を僕らに譲ってくれた。

それでいて、空間全体の空気を一番堪能していたのは間違いなく笑顔のボーカリストだった。



また何処かで 会えると良いな


願いや希望ではなく誓いであってほしい。

ずっと想いながら待ち続ける正直な心がそう言ってるから。










みんなが日頃身にまとってるもの、背負いこんでるもの、みんなこの会場に捨ててってください。
 みんなを裸にしたいと思います!!!!!


ドラムリードで手拍子を仰ぐと、疾走感と爽快感が溢れるフレッシュな一曲が本編最後を飾る。










23. 海にて、心は裸になりたがる


たぶん今回のアルバムの中で一番ライブ映えする曲。

(そういうコンセプトも少し入れて作られたのかな)



曲調が古いだとかライブ前まで言われ放題だったところから形勢逆転してくる。


ギターも、ベースも、ドラムも、そしてボーカルも、皆が何よりもその瞬間を楽しんでる笑顔がとても印象的だった。




そして ap bank fes の エソラ ばりに中川さんに叫ばせる和寿。



わかってるじゃん!! 出来るじゃん!!(黙れ)



力一杯叫んでる顔も好きだし、叫んだ後の笑顔がたまらない。



中川さん推しの方々はきっとあの笑顔に Happy を貰ってるんだろうなと感じた。


(これは惚れるわ......) って納得した。惚れた。





沖縄は、すぐそば(会場の真裏)に海があったので、裸にならないわけもなく、全てをさらけ出すかのように全身で幸せを受け止めにいった。


その瞬間にもちろん沖縄の美しい海、晴れ渡った空、綺麗な砂浜の光景があったのは言わずとも。




クライマックスのラスサビの転調で会場の熱気もこの日最高潮に達する。


彼等の30年分を乗っけたかような大興奮がドームを埋め尽くして本編が終了。




Mr.Children ... 進化という言葉が本当に似合う。

今までの蓄積が一人また一人と彩られる人を増やすそれになっているのは凄いことだよ。




目一杯の感謝を伝えて、熱い空気を残して彼等はフェードアウトしていった。










24. Encore


Thanksgiving 25 からマナーレベルが低い札幌とは正反対に最高だったのが沖縄。



ライトは一切無く、手拍子も拍手のような早さではなくゆっくりと丁寧に彼等を待ち続けるもの。




「アンコール! アンコール!」



そうだよね、これが本来あるべき姿だよね。


声を出し続けて手拍子していると、会場の数ヵ所らアンコールの声の合間に指笛が聞こえてくる。



(南国のこの感じ! まさにおきなわ!!)


周りの皆も自然と笑顔になってて、彼等がいないのにとってもとっても楽しい時間だった。



ちなみにおみずは指笛は吹けません。

口笛あたりなら吹けたり歌えたりするんですけどね(?)





この地域柄が見られて沖縄から一番遠い場所から来た身にとっては本当に嬉しかった。



参戦したどのライブのアンコールよりも楽しくて笑顔があって温かい空気だった。










25. SINGLES


アリーナツアーがアンコールでドーム規模の盛大さになって帰ってきた。


以前フォロワーさんとドームツアーでこの曲がどれほど化けるかなんてやり取りをした。



僕の感想としては、アリーナレベルで収まりきらない真の姿がここで見えた!って感じですかね(曖昧)



演出面は前回と同様だったけど、曲調以外にも力強さを感じるものだった。










26. Worlds end


あなた! アンコール出世したのね!!



前回ツアー時にピアノが2人体制と強化されて演奏するであろうと予想して的中した曲。



一番の旅客機と二番の自動販売機。


空と地にある対の二つは MC で話していた浮力と重力だったりするのかな。



それと “確かな思い” に今回のツアーの彼等のメッセージがあるのはわかってるんだけど、

文章構成力が無い人なので何度書いても上手く書けなかったです。ごめんなさい。




そしてアリーナツアー以上に激しさが増したアウトロは、それでいて美しさも壮大で、それらを委ねても主旋律のメロディが空間を形成できる。



最後の声の伸びは Thanksgiving 25 ニシエヒガシエ のようなとても二時間以上歌ってきたとは思えないほどの力強さがあった。










27. MC


「どーもありがとーーーー!!!」


「改めてお礼をさせて! アンコールどうもありがとー!!」

「指笛って言うの?(鳴り響く指笛に)それだよ!
沖縄にいる!って感じがするわ! 最高! ありがとう!!」


なお鳴り止まない指笛。笑



「さすがやね、上手いね(笑)」



そう言ってその雰囲気を歓迎してくれた。






話は変わって、

スポーツ選手の引退や有名人の死を自分と重ねて見てしまうとのこと。



あとどれくらい Mr.Children でいられるんだろう



そんな自問自答のような疑問への答えは



明日僕らが活動出来なくなってもきっと後悔はしないだろう



・足を運んでライブを見に来てくれる
・音楽を聴いて一緒に歌ってくれる
・たくさんの笑顔を向けてくれる


その答えには、僕らのこれだけの愛の伝え方と真実が理由となっていた。





こんな幸せなことはないと、日本一幸せなバンドなんじゃないかと思っています



「これ以上多くのことを望んだら欲張りでバチが当たるかもしれない」



それでも僕らが出来なくなるまで、新しい令和の時代に、少なくともあと1曲はドームをいっぱいにする、全員を笑顔にする曲を作りたい




“出来なくなるまで”


現実に彼等の新しい姿があと何十年何百年と続かないことはわかってはいたけど、いざそんな一言を聞くと不安になってしまった。



それでも、彼等は確信を持たない未来を予想するより現在に向き合って生きていくことを誓っていた。




1曲は謙虚すぎるかもしれない、少なくともあと10曲はそんな曲を作りたいと思ってます




ふとした瞬間にメロディが記されたクロスワードパズルが始まる。

解いた瞬間の自分の気持ち(歌詞)に気付くために、それを解いていると話してくれた。



日常の中のクロスワードパズルを一つでも多く解いた僕らとの再会を願って最後にこの曲を届けてくれた。










28. 皮膚呼吸


まさにアリーナツアーを凝縮したような三曲。

このまま
変わっちまう事など怖がらずに
まだ夢見ていたいのに...


葛藤のようなものの境目が夢と現実で引かれている。


無我夢中で体中に取り入れた
微かな勇気が 明日の僕を作ってく そう信じたい



「変わっていった方が良いもの」

「変わらない方が良いもの」



まさに今、彼等としてのその答えを語りかけてくれているような気がした。



根底は変わることはなくて、その土台から新たな勇気であったり、僕らの笑顔であったり、バンドから生み出されるエネルギーを取り入れることで、彼等にしか出せない “特別な音” が生まれる。



そんな無我夢中な呼吸(深呼吸)が、“夢に対峙する現実への抵抗” として今回のツアーコンセプトにあるんじゃないかなと思った。













29. Ending


Your Song をバッググラウンドにステージの端から端まで4人全員が足を運んでくれた。



全員で肩を組んであの笑顔になる瞬間。



やっぱりこのバンドを好きになってよかった。

本当に心の底からそう思う。


結成30年を迎えたバンドだけど、4人が集まった光景にはいつまでも子どものような純粋無垢な笑顔があって。



その笑顔に何よりも助けられてきた自分がいる。



日常を支えてきてくれたことへの感謝を伝えて、その感謝が数倍にもなって返ってきてくれてまた日常を支えてくれる。


ライブってそんな場所な気がする。




人生に生命を与える点と点

ひとつが私でひとつがあなた



まさにこの表現。




生きるためのレシピはないけど、
生きる糧、原料はたくさんある。




その原料をこれからも絶やすことなく補充出来ることが改めて何よりも幸せなことだと感じなければね。








fin.