しふくのーと

誰も得しない日記

再会



 

Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス』



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おかえりっっっっっ!!!!!!!!

 

 

ついに

 

ついに

 

このときがやってきた。

 

何日待ったことだろう。

 

何年待ったことだろう。

 

2019年6月2日。

 

この目で見た最後の日。

 

彼らが再開を始める、彼らとの再会となる日が一日でも一秒でも早く来てほしくて、気付けば福岡という地でその日を迎えた。

 

 

 

 

開演前

 

地下鉄に乗りPayPayドーム(いや名前)を目指す。


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駅から遠かった。

福住駅から札幌ドームくらい遠かった。


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ベストアルバムのCMが流れていた。

ドーム前の階段を登る前に聞こえてきたわくわくする音の正体はこれだった。


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グッズ展示。大音量で流れる過去曲。

グッズ列に並ぶたくさんのチルオタを見てライブが帰ってきてくれたことを実感する。


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ツアトラも3年ぶりだね。

アイドルライブにはなかったから久々に見られてすごく嬉しかった。



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ツアトラの向かい側には車で売ってる何たらケバブまであって。

 

そんなことより.........


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な ん で す か こ れ は ! ! !

 

 

たぶんチルオタの92.4%は欲しがってました(おみず調べ)

 

グッズ受け取るときに「これも頼んだやつです!」って言いながら持ち逃げする作戦も思いつきました。

スタッフの女の子がかわいそうだったのでやめました。

 

グッズ化いつですか???

 

 

そんなこんなありましたが、ツアーTシャツに着替えて会場へ。

 

 

 

座席はAAG札幌ドームに続いてまさかまさかのアリーナAブロック。

 

しかも札幌のときは中川さん側だったのが、この日は10m前に田原さんポジション。

 

 

勝 ち ま し た (何 に)

 

 

ちょっとチケットボードさんったら最後に会った沖縄に続いてまた推しの目の前ポジションくれるなんてもうなんて素敵な会社さんなのかしら!!!!!!!!

 

これはもう実質田原さんがおみずを呼んでるってことですよねっっ!!!(幻聴)

 

 

そんな開演前からの気持ちの高まりは会場内のアナウンスまでも、これから始まる夢の空間を歓迎してくれるように聞こえてきた。

 

ちなみに今回も Against All GRAVITY のときと同じく会場内にメンバーセレクトと思われる曲が流れてたんだけど、その中の一曲に Alone Again (Naturally) があって。

 

(これ和寿セレクトやろ)

 

席に着きながら笑ってました。

 

 

開演数分前のアナウンスが終わるとともに、バックグラウンドに美しいバイオリンアレンジの 優しい歌 が流れ、手拍子が会場を包み込む。

 

声が出せたらサビのレスポンスもみんなでできたのかな。

 

そんな少し寂しい気持ちも、これから始まる夢の時間に期待を膨らませた手拍子がかき消してくれた。

 

やがて照明がゆっくりと消えていき、拍手とともに待ち焦がれた時間が始まる。

 

 

 

 

 

01. Opening

 

memories のイントロをSEに、森の中をさまよい歩く男女がスクリーンに映る。

 

(そうきたかーっ)

(それは予想できないぜ和寿)

 

memories を一曲目に持ってくる理由を想像しながら「ねぇ 誰か」の歌い出しを受け止める準備をする。

 

しかしイントロが終わっても声は聞こえず別のSEが流れる。

 

(え、ちがうの?)

 

森の中を歩き続け、やがてあの回転扉越しに出会った男女。

 

目の前に姿はあるのにその存在に触れられない。

変わっていった今の世の中を表しているようにも感じた。

 

 

やがてエントランスタワーが映された後、30年分のジャケットに加えて、これまでのMusic Video、映像化された全てのライブが時系列順にスライドで流れる。

 

Thanksgiving 25 のときはサポートメンバーが奏でるポップな音色で "感謝祭" のツアータイトルに相応しい演出だったけど、この日は少し切ないような、それでいて壮大さが徐々に徐々に増していくSEで、30年という月日で築き上げてきた Mr.Children の全てを表したようだった。

 

壮大な宇宙へと飛び出した回転扉を追うようにJENのカウントが聞こえると、その壮大さを秘めた一曲で記念すべきアニバーサリーライブが幕を開けた。

 

 

 

 

 

02. Brand new planet

 

カラフルな衣装を身にまとったボーカリスト

グレーのTシャツのベーシスト。

赤いベルベット服のギタリスト。

映える白シャツのドラマー。

 

姿が見え、声が聞こえた瞬間、目頭は熱くなり、鳥肌が立った。

 

3年近く待ち続けてきた再会。

 

 

「新しい「欲しい」まで  もうすぐ」

 

 

ライブが発表されて

チケットが当選して

そしてライブ当日を迎えて

 

何日も、何か月も前から準備してきたはずなのに、何よりも欲しがっていた目の前に広がる光景を身も心も受け止めきれなかった。

 

ドームの広い空間に響き渡る4人の音を必死に吸収した。

 

何万もの人たちと同じ時間、同じ空間で音楽をともにする光景と、その音楽を奏でる大好きな人たちの姿に改めて "ライブ" という空間が帰ってきてくれたことを実感した。

 

 

 

「覚えてますかこの感じ!!」

 

「みんなとの再会を首を長くして待ってました!!」

 

アコギで軽快な音を奏でながら、我々と同じくらいに彼らもこの空間を待ち望んでいたことを告げてくれる。

 

もうそんなこと言われたら泣きそうになるじゃん!!!

やめてよね!!!

(たぶん半泣きくらいになってた)

 

軽快なアコギと和寿の合図で、何年経ってもフレッシュさが溢れる一曲が始まる。

 

 

 

 

 

03. youthful days

 

時が経てば曲にも味や芳醇さみたいなものが乗ったりするんだけど、発売から21年が経ってもそれが良い意味で無くて、発売当初の新鮮さみずみずしさがあるんだよね。

(彼等と出会う前で発売当初の新鮮さなんてわかってないんだけど)

 

2曲目にしてジャケットを脱いでる和寿。

 

イントロの田原さんのギターもすっごく大好きなんだけど、それと同じくらい間に聞こえるアコギの音がたまらない。

 

 

「かんぱーーーいっっ!!!」

 

力いっぱい右手を突き上げ、待ち望んでいた再会を祝福する。

 

 

「最高だ福岡ーーーっっ!!!」

 

ここから始まる記念すべきライブ、記念すべき一年を盛大に祝い合った。

 

 

 

 

 

04. 海にて、心は裸になりたがる

 

前回ツアーの本編のトリを飾った一曲で会場のボルテージをさらに上げてくる。

 

 

「心の中で!!!」 「心で叫んで!!!」

 

レスポンスがあるサビのフレーズで声を掛けてくれる。

 

 

「最高だ!! ありがとう福岡!!!」

 

心の叫びに歩み寄ってくれる桜井さんの優しさにまた泣きそうになった。

 

それでも会場の盛り上がりに置いて行かれないよう必死に手拍子で声援を送る。

 

 

ラスサビ前には中川さんのすぐ横(定位置)まで歩いていく和寿。

 

「嫌やつだと...」のところからもうニヤニヤしてる(はい可愛いずるい)

 

 

「ナカケーーッ!!!」

 

叫びを求められる中川さん。

 

ちょっと音外れてて笑っちゃった。

ごめんね。笑

 

 

4人全員が笑顔で演奏していて、曲が終わる頃には声が出せなくても心の叫びで会場が一つになっているのが伝わってきた。

 

 

 

JENのリズミカルなドラムで手拍子を煽る。

 

 

「僕らと皆さんの思い出がたくさん染み込んだ曲です」

 

そう告げるとドラムに合わせたカウントでイントロが始まり、会場の一体感をよりたしかなものにしてきた。

 

 

 

 

 

05. innocent world

 

30周年という記念すべきライブに外すことのできない曲だと思ってた。

 

だからこそイントロが流れた瞬間、嬉しさがいつも以上にこみ上げてきて、彼らにとっても思い出が詰まった曲であることに自然と笑みがこぼれた。

 

 

この日初めてサイドステージの端まで来てくれた田原さん。

 

あのイントロを弾く姿がまた目の前で見られた。

 

(田原さんっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!)

 

毎回毎回 目の前に来る度、尊すぎてこの感情以外出てこなくなる。

 

だってあの日本の音楽シーンを彩った代表曲のギターを10m先で弾いてるんだよ?

サビでは左右に揺れる手に合わせてにっこにこの笑顔でギターを振って応えてくれるんだよ?

 

もう何もいらなくない???

 

こんなに好きになっちゃっていいの?状態になりました。

 

 

いつの日も この胸に流れてる メロディー

 

彼らの音楽との出会いから今年で11年。

青春の中に、成長の中にいつも Mr.Children がいてくれた。

大人になり、生まれた地を離れているこの日もまた。

 

まさに思い出が染み込んだ一曲を届けてくれた。

 

 

 

 

 

06. MC

 

「どうもありがとーーー!!!!!」 

 

Mr.Children です!!!!!」

 


(あぁ やっぱり夢じゃないんだ)

 

3年もの間 待ち続けてた光景。

目の前にある彼らの存在がたしかなものであることを告げてくれると、本当に夢のような時間であり、それが現実であることが嬉しくてたまらなかった。

 

 

「みんなの声を出したい気持ちの分まで、僕らが声を出して届けたいと思います」

 

決して一方的になることなく、声が無くても会場にいる全員でライブという空間を作り上げる。

 

海にてのときもそうだったけど、彼らから歩み寄ってくれるようなシーンがライブを通して本当に多かった。

 

声を出して完全燃焼できない我々に少しでも盛り上がってもらおう、少しでもみんなで一緒に楽しもう、そんな寄り添ってくれる優しさに何度も泣きそうになった。

 

そして我々も今できる力いっぱいの拍手で応えることを約束した。

 

 

これまで 219 もの曲を作った Mr.Children

たくさんの曲を選んできたが、この日届けられるのはほんの一部。

 

だからこそ "今日だけのセットリスト" を作ってきてくれたとのこと。

 

一曲一曲を全力で噛み締めて演奏してくれることを誓ってくれた。

 

 

デビュー当時、まだ若かりし頃の彼らは音楽と女性にしか興味がなかったらしい。

(今の若い人たちもそんなものだけどね。笑)

 

そんな痛々しいあの頃に戻って当時の初々しい曲を届けてくれた。

 

 

 

 

 

07. Replay

 

こんなレア曲聴けちゃっていいんですか?

中川さんのオシャなベースライン聴けちゃっていいんですか??(歓喜)

 

歌詞や情景はたしかに今以上に濃い恋を綴った初期の初々しさが残ってるけど、むしろそれが良いみたいなフレーズもいくつかあるから好き。

 

潮風が溜息を空に運ぶ

波音はくちづけの吐息消して

 

後半なんてもろに初期のそれだけど、23歳の歌詞って考えたらもうオシャレじゃない??

少なくとも今23歳のおみずには書けない表現です。

 

 

 

 

 

08. Any

 

Sunny さんが奏でる一番好きなイントロに嬉しさがこみ上げてくる。

 

25周年のときに演奏してくれた中で一番嬉しかった曲。

映像化しないのが残念だったけどその分また聴けることが嬉しかった。

(まだ諦めてないからね?)

 

 

間違った場所にたどり着いても、そこから自由にたどり着きたかった正解を描ける。

 

無限大の正解に溢れた未来。

何度失敗しても正解へ踏み出す一歩を後押ししてくれる人生の応援歌。

 

誰も得しないラジオでもリクエストが多かったのはそれだけこの曲に支えられた人がいた証。

 

12色の心で描く未来は誰一人同じものはなくてそれぞれに彩りがある。

 

 

Mr.Children に支えられていたことを改めて感じた。

 

 

 

 

 

09. MC

 

今 僕のいる場所が 探してたのと違っても
間違いじゃない

 

前曲 Any の歌詞。

マスクをして声が出せないこの光景は、彼らが探していたものではないけれど、決して間違いなんかじゃないとのこと。

 

 

たくさんの温かくて優しい拍手があるから。

 

 

その拍手がたまらなく嬉しいと伝えてくれた。

 

そしてその拍手をより近くで、より全身で受け止めたいとセンターステージへと場所を移す。

 

準備中、いつものように始まるJENのおふざけ。

 

 

......ドコドコドコドコ     ドコドk...

 

 

「いいかな?(笑)」

 

 

和寿の静止が入りました。

 

 

デビューして30年。

嬉しいことや楽しいことがたくさんあったけど、それ以上に言動などを悔やむことの方が多かったとのこと。

 

嫌な思いをさせてしまった人がいるかもしれない。

それでも一緒にいてくれる人がいた。

そんな人の思いも乗せた曲を届けてくれた。

 

 

 

 

 

10. くるみ

 

2016.9.30 虹ツアーの帯広以来の演奏。

当時は日替りの弾き語り曲(原キー)として歌ってくれた。

ちなみに選曲理由は「くるみの日」だったから。

 

当時のMC

「9(く) と 3(み) はわかるじゃん?」


「0 はなんなんだって(笑)」


「あれはくるみの形だそうです」


「丸いから 0 なんだって(笑)」

 

あれから6年も経つんだね(話が逸れました)

 

 

アコギの音から歌い出しが始まる。

 

半音下げなことでより切なさがあって、過去を思い出す歌詞に合っていた。

 

 

時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば
生きる事は実に容易い

 

嬉しかったことも、楽しかったことも

悲しかったことも、寂しかったことも

過去が無くなればマイナスからもプラスからも始まることなんてない。

 

0 から生きる事は初めてに溢れていて容易い。

その最たる例が子ども。

 

過去を無かったことにするのはできない。

それでも嫌な事は思い出したくない。

だから良かった事だけ思い出す。

 

過去にしがみつくほど年老いた気持ちになるけど、新しいことに物怖じせず 来る未来に目を向ければ、どんな未来が待っていようと子どものように変わらず胸が踊る。

 

そんなメッセージが半世紀を見据えたツアーの選曲としてすごく相応しいと思った。

 

POPSAURUS 2012 のようなアレンジだったけど、ラスサビで一度アコギだけになったあとバンドが合流するかたちで今までで一番好きなアレンジだった。

 

 

 

 

 

11. S.MC

 

今、彼らの曲、彼らの音を奏でているのは Mr.Children の4人と Sunny さんの合わせて5人。

 

それが "僕ら" となったとき、そこには我々一人ひとりも入っていると言ってくれた。

 

 

 

 

 

12. 僕らの音

 

別れの一言から始まるフレーズ。

物悲しい歌声がより バイバイ という言葉の切なさを強くする。

 

Against All GRAVITY のときに CANDY を演奏したのもあって、もう一度同じセンターステージで同じアルバム曲を演奏するとは思ってもみなかった。

 

一番好きなアルバムの一番好きな曲。

Mr.Children の楽曲の中でもトップ3に入るほど大好きで今回のライブで一番嬉しかった。

 

優しくて切ない歌詞と曲調、寄り添うような歌声、間奏、アウトロ、バンド以外のピアノやバイオリンの音まで全てがたまらなく好き。

 

 

会いたい 会えない 会いたい

 

以前にもライブレポとは別に書いたけど、変わりゆく世の中でこのフレーズが本当に響いた。

 

本来の歌詞の情景とは違うかもしれないけれど、どうしてもそう重ねて聞いていた。

 

"虹" のフレーズがあるサビでは照明が美しい虹色に変わる。

 

 

間違ってなんかない

きっと正解もない

これが僕らの音

 

答えが落ちていない答え探し。

信じた瞬間それが答えになる。

理由なんてなくても自分たちが信じた音はきっと僕らの答えとして誰かに伝わってくれる。

 

そんなメッセージが込められてるんじゃないかな。

 

 

 

 

 

13. SE

 

メンバーがメインステージに戻る暗闇の中、サイドスクリーンに天の川が映し出される。

 

やがてメインのスクリーンに無数の星が映し出されると、その星の光の中で曲が始まる。

 

 

 

 

 

14. タガタメ

 

ご時世上、どうしてもそういう視点になってしまわざるを得なかったけど大丈夫かな。

 

スクリーンには代わり代わり映る世界中の人たちの間に今の象徴するような戦争やデモの光景が広がる。

 

彼らの楽曲の中でもかなり異質な方だけど、それだけメッセージ性も強い一曲。

 

高2の時に参加した未完ツアーのときもかなり心を打たれたけど、それと同じくらい、むしろそれ以上に映像が、曲が、Mr.Children が訴えかけてくるように感じた。

 

ライブ中、右と左のサイドスクリーンは基本的に同じ映像を映してるんだけど、世界中の人がメインステージを向いて立っている映像では右と左で一人ひとりが違う人だった。

 

左の人 右の人

ふとした場所できっと繋がってるから

 

世界中の人たちが回り回って繋がってる。

そんな歌詞に寄り添った映像だったのかな。

 

間奏では熱さを増していく演奏に加えて、海外の道路看板に "STAY HOME" と書かれた映像もあって印象に残った。

 

 

 

SEとともに無数の写真が流れてくる。

 

その写真、フィルムには一つ一つ事実を写した物語が必ずある。

 

 

 

 

 

15. Documentary film

 

SEを背に歌い出しが始まる。

 

いくつもの歯車の中で彼らが映し出される演出はこの日一番の演出だった。

 

 

曲を聴き進めていくほど名曲であることを感じるとともに、改めて日常を慈しむ大切さを教えてくれる。

 

制作期間で桜井さんが死を意識するようになった部分も含まれているけどね。

 

 

ある時は悲しみが

多くのものを奪い去っても

次のシーンを笑って迎えるための

演出だって思えばいい

 

この歌詞にすごく助けられた自分がいる。

 

悲しいことや辛いことがあっても、その分きっと嬉しさや楽しさがやってくる。

 

思うように行かない不条理な世の中がたくさんの日常を奪っていったけど、いつかその日常が帰ってくるとき、失ったときと変わっていなくても慈しんだ分 笑顔になれる。

 

そんな日常が戻るときまで、この曲が持つメッセージは心に存在し続けてくれる。

 

もちろん戻ったあともね。

 

 

 

不気味なSEとともに鼓動を続ける心臓がスクリーン上部に映し出される。

 

田原さんのギターが合流すると不気味さを保ったままイントロが始まる。

 

 

 

 

 

16. DANCING SHOES

 

息を殺してその時を待っている蛇。

スクリーンを大きく移動しても獲物を捕らえるチャンスは来ない。

 

群れを離れ歩いてく蟻。

注目を浴びた分、人間に捕まってしまう。

 

肩を上げ下げする女性。

両手に鎖、両足に重りを着けている。

 

 

サビになると女性は負荷を背負いながらも華麗に踊る。

転んだってステップを踏み続ける。

 

傍から見れば鎖と重りを着けながらも踊ろうとする無様な姿に映るだろう。

 

そんな馬鹿な人には無様な位がちょうど良い。

 

社会を皮肉った歌詞がゾクゾクする映像とともに 昨年の B’z presents UNITE 以上の衝撃を与えてきた。

 

 

 

 

 

17. LOVE はじめました

 

前曲から間髪入れずに始まる。

 

(ケバブだあああああああ!!!!!!) ←

 

まさかの伏線回収。

30周年でやってくれるとは微塵も思ってなかった。

 

すごく聴きたかった曲の一つ。

blood orange ツアーのときの演出が好きすぎてハマってからこの曲の虜になった。

 

しかもこの日はアコギ付き。

 

スクリーンには独特な曲調とともに我々を深い沼へと引き込むような無数の文字が映し出され、両手を突き上げた歌詞に沿ったピースサインでその沼へ引き込まれた合図をステージへ送った。

 

インタビューは昨年の ワン・バイ・ワン・プラス と同じくメッシ。

(久保君はいつかしらね!)

(たぶんこないね!)

(了解!)

 

サビでは顔に熱さを感じるほどの炎の演出で、音とともに会場と和寿のテンションを爆上げした。

 

 

 

 

 

18. フェイク

 

再び前曲から間髪入れずイントロが始まる。

 

(Mステ!! リベンジチャンス!!!)

 

 

間奏では声を出せない我々をさらに煽ってくる。

 

よーし和寿それだけ煽るってことはもちろんお前もやるんだな?

俺らを興奮させてくれるんだよな?

期待していいんだな?

任せたからな?

 

 

 

ただ腰を振り続けるよ

 

 

 

Mステリベンジ、果たせました。

 

 

もう悔いはありません。

ありがとうございました(?)

 

 

 

 

 

19. Worlds end

 

3曲続けてたたみ掛けてくる。

 

重力と呼吸、Against All GRAVITY で核を担ったと言っても過言ではない一曲が30周年でも繋ぎとして大事な部分を担ってくれた。

 

 

スクリーンには世界各地の果てが映し出される。

 

どんな世界の果てへも

この確かな思いを連れて

 

"確かな思い" って抽象的な表現だけど、Against All GRAVITY のときはそこに大きな意味を持ってたよね(抽象的)

 

 

「連れてくぞ福岡ーーーーっっ!!!!!」

 

その思いとともに我々を彼らが作り出す世界へといざなってくれた。

 

アウトロではファルセットを絡めながら最後はボーカリストの魂の叫びが響き渡った。

 

 

 

 

 

20. MC

 

「楽しんでますか福岡!!!」

 

桜色の衣装に着替えた和寿の声に会場全体が拍手で応える。

 

「でも絶対俺らの方が楽しんでる(笑)」

 

 

「ずっとずっとこの時を待ってた」

 

 

ほらまた泣きそうになること言う。

 

この一言が何よりも嬉しかった。

 

ツアーの詳細とともに発表されたコメント。


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"再会を、再開を楽しみにしています"

 

ファンの我々もものすごく待ち望んでいたけど、それ以上に彼らがその時を求めていたんだなって。

 

 

本当に、本当に、ありがとう。

 

 

 

「思い出や記憶を吸い込んで大きい歌になってほしい」

 

一人ひとりの物語が染み込んだ30年の中で生まれた曲たち。

 

これから聴いてもらう曲も同じようになっていってほしい。

そんな願いを込めた新曲がファンを前に初めて披露される。

 

 

 

 

 

21. 永遠

 

スクリーンに大きな桜の木が映し出されると、冒頭の歌詞を表すように満開の桜が風に揺られる。

 

曲全体で終始美しさが見えながらラスサビでより壮大になり、曲としてのドラマ性や世界観を作り上げるストリングス。

 

そして小林さんが作り上げる綺麗なピアノ進行とアレンジ。

 

今回それを奏でたのは Sunny さんだったけど、会場に響く音は音源をそのまま乗り移したように美しかった。

 

 

冗談が過ぎる

たとえ神様であっても

死ぬまで許さない

 

"時は行き過ぎる" と掛けながらも Starting Over の冒頭のような耳に残る強いフレーズ。

 

重力と呼吸のインタビューで、意図的に淡白な表現にしている部分もあることを語っていて 当時は少し残念に思ったんたけど、この曲の聴いたときそれが一切なくなった。

 

歌い手の想いについていけなくなった現代の想像力の浅いリスナーにも、これだけ寄り添って伝えたい想いを表現してくれる桜井和寿は本当に凄いと感じた。

 

 

90年代と比べて音楽ジャンルはより豊かになったしYouTubeやサブスクでより手軽で身近なものになった。

 

すごく良いことだと思うけど、その分 ジャケットを見て、CDを買って、歌詞カードを見て ... っていう音楽と正面的に向き合う人が減ってしまったようにも感じる。

 

98年生まれの奴が90年代を経験してないだろってね。

また話が逸れたね(このお話はまたどこかで)

 

 

『レンズの先に写る永遠ではない一瞬一瞬の表情や仕草が、存在がなくなった今となって心の中で強く永遠に生き続ける』

 

"かつてここにいた君"

"今ここにはいない君"

 

対極する過去と現在を "今もこれから先も自分の中に生き続ける永遠の存在" として一つに描いた歌詞が本当に凄いと思った。

 

以前と表現方法を変えても、物語に寄り添った想いが伝わってくるまさに名曲だった。

 

 

 

 

 

22. others

 

深夜に灯るほんのりと明るい照明の中で歌うような演出。

 

曲の後半にはスクリーンにいくつもの真夜中の都市ビルが映し出される。

 

ドーム独特の声や音の響きがお酒のような余韻となって暗い静寂の空間を包み込んだ。

 

いつか音の良いホールでも聴けたらいいな。

 

 

 

 

 

23. Tomorrow never knows

 

イントロで思わず漏れる声。

それは他の人も同じで会場全体がどよめいた。

 

この日一番と言ってもいい手拍子。

 

Against All GRAVITY のときにも書いたけどこの日もやっぱり一番を完璧に歌い上げてくる。

 

決して簡単じゃない曲なはずだけど毎回クオリティが高すぎてこの一曲だけでもお金を払う価値がある。

それくらいの完成度。

 

ラスサビの崖と海の映像は今回も新しくなっていて、どんな明日が待っているかわからなくても明るい開けた明日を期待させてくれるような壮大な演出だった。

 

 

 

 

 

24. Printing

 

(え!?!? あれやるの!?!?!?)

 

声が出せないライブでやるのは少し予想外だった。

 

そんな甘い考えを良い意味で裏切ってくる。

 

 

 

 

 

25. Dance Dance Dance

 

「福岡ーーーーっっ!!!!!」

 

叫びとともに走り出す和寿。

 

 

「もっと(心の中で)叫んで!!!」

 

出せない声の分まで必死に心の中で叫び、手を身体を上下左右に振った。

 

何万人ものダンスで会場が興奮に包まれた。

 

 

 

「楽しんでますか!!!」

 

「その姿もっと見せてくれない???」

 

その問いかけの背で鳴るドラムロールはポップなリズムを刻んでいる。

 

そのドラムに合流するピアノ、ギター、ベース、そして手拍子がやがて一体となり、キラキラと輝くイントロでアニバーサリーライブのクライマックスを迎える。

 

 

 

 

 

26. エソラ

 

Thanksgiving 25 と似た流れだけど、逆に言えば記念ライブの終盤にアルバム曲を続けてたたみ掛けてこれる曲のストックが凄すぎる。

 

Aメロでこの日初めてこちら側にやってきてくれた中川さん。

 

(中川さんっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!)

 

どこかで見た感情なのはノータッチね?

 

ベースなので田原さんと違って手を振ってくれるタイミングはなかったけど、再開、再会を楽しんでる笑顔を見ることができた。

 

 

メロディーラインが放ったカラフルな魔法のフレーズ

輝きを撒き散らしては僕らに夢を見せる

 

モノクロだった3年分の思い出を全て色付けてくれるようなこの時間。

今ここで彼らが撒き散らしている彩りで夢のような時間を見せてくれる。

 

そんな彩りある音楽がいつか必ず鳴りやむとわかっていても、限りある時間の中で体験できる夢や希望を求めて今日を生き続ける。

 

 

音楽、そしてライブがこの曲を通して改めて生きがいであると感じた。

 

 

アウトロの最後には花道のスピーカーを使って大ジャンプする和寿。

 

未完ツアーの innocent world より跳んでました。

客席もこの日一番驚いてました。

「すげぇ......」って声も聞こえてきました。

 

 

えっと、52歳ですよね?????

 

2時間以上歌ってきましたよね?????

 

 

 

ど ん だ け 元 気 な ん で す か

 

 

 

半世紀を生きた桜井和寿に "衰え" という言葉は程遠かった。

 

曲と同じくいつまでもキラキラと輝く姿がそこにあった。

 

 

次こそみんなで Oh Rock me baby tonight やろうね!!!

 

 

 

 

 

27. S.MC

 

「どーもありがとーーーーー!!!!!」

 

「あったけーーーーー!!!!!」

 

鳴り止まない情熱と祝福を乗せた拍手。

 

最後にその盛大な拍手にこの曲で応えさせてほしいと Sunny さんのピアノから歌い出しが始まる。

 

 

 

 

 

28. GIFT

 

「い〜ちばん  ひk れ〜いn... ごめんもっかいやらせて!」

 

(は!?!?  え!?!? なにこのスペイベ!!!!)

 

 

(かわいすぎるんですけどっっっ!!!!!)

 

 

しちゃいけないところで歌詞ミスする和寿。

 

会場が笑いに包まれました。

 

 

「もう一回やるよ(汗)」

 

ちょっと焦ってて可愛かったです。

 

 

_________ TAKE 2 _________

 

"イメージしながら" のところで「いつも」「今日も」と POPSAURUS 2012 の ラララ のようにアレンジしてくる。

 

曲の途中に感極まる桜井さん。

 

25周年のときも「この曲だけは外すことができない」と言っていたように、やっぱり彼らにとって本当に特別な曲なんだなと思った。

 

オリンピック主題歌としての特別さではなく、Mr.Children とファンを繋ぐ感謝の架け橋のような特別さ。

 

そしてやっぱり再開、再会を心から嬉しく思ってくれてるんだと震える歌声と表情から伝わってきた。

 

 

今 君に贈るよ  気に入るかな?  受け取ってよ 
君とだから探せたよ  僕の方こそありがとう

 

彼らだけではたどり着くことができなかった "一番きれいな色"

 

30年という月日が経ってもそばにいてくれるファン。

記念すべき年のライブでドーム一面に埋まるファン。

 

そんな彼らから我々への感謝であり、最高のGIFTを届けてくれた。

 

 

 

 

声が出せない中、これほどまでに満足するとは思っていなかった。

 

 

いつも我々の想像を超えてくる Mr.Children

 

 

半世紀を生き抜き、デビュー30年を迎えるバンドの進化はとどまることを知らず、これから10年先も20年先も新しい扉をノックし続ける力強さをそこに感じた。

 

 

 

 

 

29. Encore

 

(あぁ やっぱり...)

 

スマホライトはすごかった。

(綺麗とかの意味じゃなくて)

 

Thanksgiving 25 や Against All GRAVITY の札幌ドームに匹敵するくらい。

 

今やスマホライトが禁止なことすら知らない若い人もいるらしい。

 

まあファン層の若いアイドルのライブでも、会場の写真上げる人がこちらの界隈とは比べ物にならないくらいたくさんいるし、"若者 = マナーが悪い" みたいに思われても仕方ないのかな。

 

いい迷惑だけどね(23歳 男性)

 

開演前のアナウンスでもサイリウムだめって言ってるんだけどね。

スマホライトも併せて言ってくれるといいなぁって。

(なおこの問題は2日目に和寿が解決した模様)

 

それでもスタンドからはたくさんの手拍子が聞こえてきたし、「もう一度音楽を聴きたい!」というアンコールの本質は失われていなくて安心した。

(アリーナもっと拍手してよね!!!!!)

 

 

 

「どーもありがとーーー!!!!!」

 

改めて感謝の意を表し、拍手で迎える。

 

Mr.Children です!!!」

 

と言いながらも出てきたのは和寿一人。

 

 

ロンドンで行う SOUNDTRACKS のレコーディングのために通っていた英会話教室でわかったことがあるという。

 

 

”You”

意味:あなた。あなたがた

 

↑これらしいです。

 

 

おいおい義務教育()

 

 

でも和寿が子どもの頃って英語は必須科目じゃなかったのかな?

あ、ごめん、今でも子どもだった←

 

 

ここにいるあなた、あなたがた。

ここにいないあなた、あなたがた。

 

そんな多くの あなた に向けた曲を届けてくれた。

 

 

 

 

 

30. Your Song

 

まさかのアコースティックバージョン。

 

原曲とはまた違った温かさがあった。

 

 

君と僕が重ねてきた  歩んできた  たくさんの日々は

今となれば  この命よりも  失い難い宝物

 

30年という日々を積み上げられたことへの感謝のように聞こえた。

 

 

ふとした瞬間に同じこと考えてたりして

また時には同じ歌を口ずさんでたりして

そんな偶然が今日の僕には何よりも大きな意味を持ってる

 

同じ考えを持ったあなたがいる。

ただの偶然なんかじゃなくて、あなただからこそ生まれた偶然。

あなたじゃなかったら生まれていなかった。

 

そんな奇跡のような出会いと存在に "君じゃなきゃ" という言葉で感謝を伝える。

 

You (あなたがた) の存在に感謝を込めて歌ってくれたのが伝わってきた。

 

 

 

 

 

31. MC

 

メンバーと Sunny さんが再度登場し、メンバー紹介。

 

JEN

「俺から言わせれば30周年は29周年の次だ!(イケボ)」

 

イケボなわりに言ってることが当たり前なのは突っ込まないけど、30周年もあくまで通過点であって、しっかりと半世紀を見据えてることが伝わってきて嬉しかった。

 

 

中川さん

「こんばんはー」

 

(え!?!?  中川さんのお声聞けるの!?!?!?)

 

興奮でいっぱいでした。

現地で声を聞くのは未完ツアー以来7年ぶり。

すごく嬉しかった。

 

「デビューして30年が経ちました。.........まだ経ってねぇか」

 

この緩さ、たまらん(尊)

 

 

「デビューして初めての全国ツアーが福岡、初めてのドームツアーも福岡、そして30周年の初日も福岡で迎えられることがすごく嬉しいです」

 

「また新しいドアを開けていければと思います」

 

福岡という地への感謝と、彼もまた、先を見据えた一言を添えてくれた。

 

 

田原さん

「こんばんは」

 

同じく7年ぶりです。

興奮を越えていて感情は覚えていません。

それでも何とか彼の喋った言葉を必死に覚えておきました。

 

 

「今日はたくさんの曲を届けましたが、それぞれの曲にみんなそれぞれの想いが乗っていて、キラキラと輝いていて綺麗でした」

 

「みんなの生活に少しでも近づけるような音を出せればと思ってます」

 

「これからもよろしく」

 

彼の意思、信念、想い っていうものは Mr.Children としての中枢を担っているようなものが本当に多くて。

 

この日の言葉も聞いてもそうだった。

 

他にもコロナ禍で何が出来るかを考えて 誰も得しないラジオ を再開してくれたり、桜井さんの声が出ずライブが中断となったときには、再開してほしいお客さんへ Mr.Children を守るために必死に説明してくれた。

 

表立っては目立たないような存在でも、バンドの方向性を指し示す姿や心からファンを想ってくれる姿勢が本当に本当に大好き。

 

 

3人に共通していたことは30周年のその先を見据えていたこと。

 

 

『半世紀へのエントランス』

 

まさにそこまで音を鳴らし続けようとする Mr.Children

 

あぁ、やっぱり完成されないバンドなんだなって。

 

「あぁ俺ら、まだまだ出来る!って感覚、感触を残して最後を終えたい」

 

3年前の沖縄で口にしていた思い。

 

そこからコロナ渦というブランクを挟んで迎えた再会、再開の時間のこの日、その感覚、感触が変わらず先を見据えた彼らに残っていたように感じた。

 

まだまだ可能性を秘めた未完の彼らが、30年を祝福しようとする我々に これほどまでにわくわくとしたものをくれる。

 

これからも身を委ねてついていくことを誓った。

 

 

「30年を過ぎても、生き生きと音を鳴らしていくんだ、鳴らしていかなくちゃと自身を激励するように」

 

「不条理な2年間だったけど、ここから強くたくましく生きていけるように」

 

 

そんなメッセージをタイトルにも込めて最後の曲を届けてくれた。

 

 

 

 

 

32. 生きろ

 

ピアノの伴奏で静かに始まる歌い出し。

 

サビからではなく、サビの中で徐々に壮大になっていく曲調。

 

「追いかけろ」「問いかけろ」「水掛け論」

 

その中で韻を踏みながらも、強くたくましく生きようとする力強さが伝わってきた。

 

 

思いきり笑えるその日が来るまで

 

 

一番印象に残ったサビの最後のフレーズ。

気付いたら目頭が熱くなっていた。

 

 

『今はマスクをして声を出せないけれど、思いっきり叫んで、思いっきり泣いて、思いっきり笑えるその日まで、力強く生きるんだ』

 

我々へのメッセージでもあるように感じた。

 

 

30年を迎えてもなお、先を見据え続けて歩き出す。

 

そんな新たな Mr.Children の出発を見届け、再会、再開のアニバーサリーライブは幕を閉じた。

 

 

 

 

 

33. Ending

 

「みんなのおかげで最高の初日を、一日を迎えることができました」

 

改めて感謝を伝えてくれると、優しい歌 をバックに4人でサイドステージの端まで足を運んでくれた。

 

途中で流れるサビのレスポンス部分で 全身を使って両手を突き上げてくれるJEN。

 

(JEN!!!) (ありがとーーーっっ!!!)

 

こちらも突き上げたままの両手で目一杯手を振った。

 

 

最後にはステージ中央で4人が笑顔で肩を組んでお辞儀をしてくれる。

 

やっぱり一番好きな瞬間だなって。

 

 

4人の絆が見えるとき、いつも全員の子どものような笑顔がある。

 

その笑顔は彼らが奏でる音楽と同じくらい自分の日常を支えてくれた宝物。

 

そんな宝物が今もこれからも存在し続けてくれることに本当に感謝しかなかった。

 

 

「規制退場で待ってもらうかもしれないけど、今日のライブを、楽しいことをたくさん思い出して待っててください!」

 

最後まで気にかけてくれる桜井さん。

 

また泣きそうになった。

 

この一日でたくさんの優しさを振りまいてくれたおかげで、声が出せなくても本当に素晴らしいライブになってくれた。

 

 

日常を支えてきてくれたことへの感謝を伝えて、その感謝が数倍にもなって返ってきてくれてまた日常を支えてくれる。


3年前の言葉だけどやっぱりライブってそんな場所な気がする。

 

 

日常がこの2年間で不条理になっていって、より音楽に支えられる時間が増えた分、その感謝は伝えても伝えきれなかった。

 

それなのに彼らからは25周年のとき以上の感謝を受け取った。

 

 

まだ思うようにいかない、声の出せない時間が続いているけれど、

いつか必ず戻ってくるその時のために、目一杯の声と笑顔で今回寄り添ってくれた優しさも含めた感謝を伝えれられるよう準備しておかないとね。

 

 

 

思いきり笑えるその日が来るまで。

 

 

 


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fin.