しふくのーと

誰も得しない日記

心に生きる永遠



 

Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス』

 

 

このツアー3度目の参戦。

 

福岡で初日と2日目を見届けた後、大阪の地で30年の集大成でもあるアニバーサリーツアーの最終日を見届けることができました。

 

本当に本当に感謝しかありません。

 

 

※ツアー初日のレポも書いてあるのでぜひ

※ドーム公演と同様の部分についてはなるべく割愛します(フラグ)

 

 

 

 

開演前

 

地下鉄を上がって少し歩くと目に飛び込んでくるこれ

 

 

この先に彼らが待ってると思うとスタジアムまでの道のりも暑さよりわくわくが勝ってた。

 

 

会場に着くと壁がないかのようにクリアに響き渡る音漏れ。

 

5年前の日産スタジアムよりもはっきり聞こえてきた。

 

しかも聞こえてくる曲が全部ドームで演奏していない曲。

 

入場前にばりばりのネタバレを喰らいながらグッズを受け取り、フォロワーさんともお会いした。

 

 

雨予報だと食べなかったであろう削りいちごも道民にはキツイ30℃の中ではすっごく美味しかった。

 

5年前の日産スタジアムでもかき氷を食べたりジュースを飲んだりしたなぁなんて思い出を振り返ってた。

 

 

そして今回も.........

 

 

 

 せ  い  ぞ  ろ  い  ! ! !

 

 

それぞれ1回ずつ押したい訳の分からない衝動は何とか抑えることに成功しました。

 

Sunny さんver.もあったみたいだけど出現率が低すぎてエンカウント出来ませんでした。

 

こうなれば買うしかないな

 

あれ、グッズ一覧に載ってないな

 

見つからないな ... 蜜空無いな ......

 

おかしいな ...... おかしいな .........

 

 

 

 

グッズ化いつですか!!!!!(威圧)

 

 

 

 

消毒液を見届けて(そんな日本語あるんだね)、会場に入ると青空の下に組まれたセットが目に飛び込んできた。

 

座席は福岡と反対側の中川さん側のアリーナGブロック。

 

ライブ参戦5年目にしてアリーナ童貞を卒業した Against All GRAVITY 札幌、(沖縄も実質アリーナ)、そして先日の福岡と全てAブロックとかいう優勝請負人だったので、後ろめでも納得。

 

日産スタジアム規模で想定していたので遠いかななんて思っていたけど、いざ目にすると予想よりも近く、高さがなくてもステージがしっかりと見えた。

 

 

やがてドームのときと同様に 優しい歌 のストリングスが流れ、会場に手拍子が響く。

 

曲が終わり手拍子から拍手へと変わりゆく中、遠くに飛んでいた収録用の空中カメラがこちらへやってきて、みんなが手を振る。

 

映像デビューしてたら出演料もらおうかなぁ。

トイズファクトリーさん、まってるね?

 

 

 

 

 

01. ※Opening

 

映像、SEともにドームのときと同じ。

 

それでも30周年というアニバーサリーライブが始まる瞬間は3度目にしてもわくわくが止まらなかった。

 

やがてSEがヒタッと止み、数秒続いた静寂を切り裂くように響いた音は福岡で耳にしたものと違うものだった。

 

 

 

 

 

02. 終わりなき旅

 

イントロとともにスクリーンに映し出されるブルーフラワー。

 

一番見たくて、一番聴きたくて、一番支えてくれた曲。

 

嬉しさを越えた感情が身体中に押し寄せて鳥肌が立ち、目頭が熱くなった。

 

 

「この曲だけは過去じゃなくて、皆にとっても僕らにとっても、ただただ未来だけを見据えて」

 

 

そう口にして25周年のラストを飾ったこの曲が、半世紀を見据えた30周年の一曲目として演奏されたことで、改めて変わることのないその想いの強さを感じた。

 

 

胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように

いつも今日だって僕らは動いてる

嫌な事ばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう

もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅

 

本当に勇気をくれる。背中を押してくれる。

 

未だに先の見えない今の状況下からでも さらなるバンドの姿を探して新しい道へと踏み出していく。

 

一曲目にしてそんな彼らの決意が見えた。

 

 

「どんなものにもきっと終わりはあるのだと、今はそう思っています」

「でも、だからこそずっと!続いていくことを願って。だからこそ、今ある情熱のすべてを、エネルギーのすべてを音に変えて、声に変えて」

「今日2022年6月19日、ヤンマースタジアム長居、人生最高の音をみなさんにお届けしたいと思っています。どうぞ最後までよろしく!」

 

「僕らが、"Mr.Children" です」 

 

 

終わりがあるからこそ続くことを願える。

その願いに情熱を捧げた 終わりなき旅 が未来を見据えたアニバーサリーツアーの一曲目の最高の音として会場に響き渡った。

 

 

もう一度 "終わりなき旅" のフレーズを繰り返した後、アウトロを迎えることなく勢いよく次のイントロを弾き出した。

 

 

 

 

 

03. 名もなき詩

 

序盤からミリオン曲を続けて持ってくる。

強すぎる。

 

野外で空に響き渡るこの曲も大好き。

 

君が僕を疑っているのなら

この喉を切ってくれてやる

 

「想いの大きさを伝えるのに気がつけば書いていた」という詞は、Aメロにして君に捧げる狂おしいほどの想いが伝わってくる。

 

ましてや声を生命線とするボーカリストの口からそのフレーズが飛び出すあたり、当時の作詞センスが本当にずば抜けていたんだなと感じた。

 

 

声の調子は絶好調ではなかったけれど、Against All GRAVITY のときにアレンジした「自分の胸につきささる」は、少し喉が心配だったけど無理やり原曲どおりのメロディで歌っていた。

 

その分(?)、ラスサビの「知らぬ間に築いてた」は年々発声しづらくなってるイ行なのもあってファルセットだった。初めてなんじゃないかな。

 

愛情ってゆう形のないもの

伝えるのはいつも困難だね

だから darlin この「名もなき詩」を

いつまでも君に捧ぐ

 

"ちょっとくらいの" の歌い出しから始まり、ラスサビには転調と次第に大きくなっていく愛。

 

でも「最後は "ポツン" と終わりたかった」というまさに 名もなき "詩" としてこれほどまでにない綴り方、歌い方で締め括る。

 

思い切り愛を捧げるこの曲とは対照的に、手紙 や Mirror といった戻ってこない愛を歌った曲もストックされている『深海』

 

やっぱり凄いコンセプトアルバムだね。

(いつからアルバムレビューになったん?)

 

 

 

 

 

04. ※海にて、心は裸になりたがる

 

今までドームやアリーナでしか演奏してなかった分、明るい野外で聴けるのは新鮮だった。

 

相変わらず間奏中に謎ダンスを披露する和寿。

ダサいけど可愛いからまた見せてね。

 

2番を歌い終え「実は "前から" 気になっているよ」とニヤニヤしながら定位置に向かいマイクを向ける.........

 

 

めちゃんこ声出てたナカケーさん。

 

何が良いって、叫んだあとの少年のようなニッコニコの笑顔ね、もうあれ反則だと思う、だってあの顔嫌いな人いないもん、みんな大好きじゃん、ずるいって()

 

そんなナカケーさんの叫びに負けない心の叫びを手拍子とともに届けた。

 

 

 

「さあ最高じゃない??」

 

JENのリズミカルなドラムに合わせて和寿が観客を煽ると、その勢いをカウントに乗せて往年の名曲でさらに畳み掛けてくる。

 

 

 

 

 

05. シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜

 

福岡2日目のとき、始まる前のJENのドラムテンポが前日の innocent world より速くなってた違和感に気付いてイントロで納得した思い出。

 

あれ、そういえば福岡2日目のレポはどこいったんだろうね。

(※書き終わってしばらく経ってから投稿していないことに気付き、公開するタイミングを見失って下書きに幽閉されています)

 

ラスサビには特効もあり、4曲目にして会場は風が吹いても冷めることのない熱気に包まれた。

 

 

それと最後の「勇敢な恋の歌」の部分、溜めすぎてメンバーもお客さんもみんな笑ってました。

(このときの田原さんの苦笑いのような表情!!)

(924那由他ポイントくらい差し上げたい!!!)

(いつからポイント制になったのかしら!!!!)

 

福岡や配信で見た東京ドームよりも溜めてて、一回息切れたのに「うぅ〜〜〜......」って言ってるの もう半分和寿の悪ノリみたいなところもあって。笑

 

 

次からは和寿のイタズラってやつも考慮しないとね(?)

 

 

 

「この曲を歌ってるときに見る皆さんの笑顔が大好きです」

 

「後ろまで顔や動きが見えるこういった場所で歌うこの曲が大好きです」

 

そんな大好きを更新させてほしいとサビのフレーズを歌い始める。

 

 

 

 

 

06. ※innocent world

 

ドームのときと違ったMCを聞いて、明るい野外で歌うのが好きなんだと知った。

 

それから東京ドームのときもそうだったけど、サビから始まるスタイルは、ドラム → カウント → イントロで始まった福岡初日と違って、両方聴けたのは嬉しかった。

 

そしてこの日初めてこちら側にやってきた田原さん。

 

2番始めに笑顔で手を振ってくれました。

 

 

かっこいい!! 可愛い!! 尊い!!  

52歳!! 意味わからん!! 神!!

 

 

距離があってもその優しさが十二分に届いてきて、連れに「タハラサン!!! テ フッタ!!!」と興奮気味に伝えてた(らしい)

 

やっぱりこの曲を語るにあたって彼は絶対に欠かせないことがわかった。

 

ラスサビでは心で歌う僕らにメロディを譲り、マスク越しでも大好きな笑顔を見ようとその光景を楽しむボーカリストがそこにいた。

 

 

 

 

 

07. MC

 

「どうもありがとーーー!!!!!」 

「改めまして Mr.Children です!!!!!」

 

何度聞いてもたまらない挨拶。

 

「最高じゃない???」

「雨だと思って来たけどどうですかこの天気!」

 

一週間前まで一日中雨だった予報は、青空が見えて心地良い風が吹く最高のコンディションへと変わっていた。

(本当は少しだけ SENSE -in the field- みたいなライブも期待してたのはここだけのお話ね?)

 

ドームのときと同様に、歌うことも叫ぶこともできない僕らの分まで思いっきり歌って演奏してくれることを約束してくれた。

 

そして席を空けることなく5万人を超えるお客さんが入ってくれる数年前まで当たり前だった光景に感謝を告げ、改めて『ライブ』が愛しくて大好きだと口にした。

 

 

「ライブというホームグラウンドに "ただいま" と "おかえり" の意味を込めて」
「音楽とともにある日常を愛でるように感謝して」

 

家のような温かくて優しい空間があること、そんな場所に帰ってこれたことに喜びを感じながら歌ってくれた。

 

 

 

 

 

08. 彩り

 

陽が傾いた涼しい野外に響く半音下げの優しいメロディは時より吹く風よりもさらに心地良かった。

 

涼しい場所で気持ちよさそうに演奏していた昨年の ap bank fes '21。

 

きっとその時と同じような環境だったことに加えて、有観客で聴く「ただいま」「おかえり」はやっぱり特別なものだった。

 

彼らとの再会に大きな声で「おかえり」と応えたかった気持ちはどうしても拭えないけれど、MCで口にしていたように、僕らの分まで「おかえり」と歌ってくれたと信じてる。

 

その感謝も込めて次こそみんなで「おかえり」と大きな声で伝えられるといいな。

 

 

 

「こんなに楽しくて温かい僕らの現在がもう2度と途切れないように」

 

再会、再開を迎えて改めて感じた今があることへの感謝。

その瞬間が続くことを永遠に祈るように、遠く響かせるように風に歌声を乗せてくれる。

 

 

 

 

 

09. 口笛

 

風が吹く中で聴くこの曲も 彩り と同じくらい心地良いものだった。

初ライブの REFLECTION 以上だった。

 

形あるものは次第に姿を消すけれど
君がくれた この温もりは消せないさ

 

終わりなき旅 のときに口にしていたように、どんなものにも終わりはあるけれど、心にもらった形のないものは忘れない限り永遠に残り続ける。

 

楽しくて温かいその瞬間は、物よりも、言葉よりも確かなものとして、この先も途切れることなく続くと証明してくれるように笑顔で歌ってくれた。

 

 

 

 

 

10. MC

 

センターステージへと場所を移す。

6月の第3日曜日でもあったこの日は父の日。

 

「お父さんいる???」

 

ちらほらと手が上がる会場。

 

「いつもご苦労さまです」

 

自分がお父さんだったら、きっと一生の思い出になるんだろうなと思った。

 

「子どものため、家族のため、日本のため、いつもありがとうございます」

 

組織の中で頑張るサラリーマンへのメッセージ。

(この後 everybody goes でもやるの?)

なんて思ったりもして。

 

そしてお父さんを家に置いて来ているお母様方にも声をかける和寿。

会場はむしろこっちの方が多かった。

 

「ちゃんとフォローしといてくださいよ?」

 

「 "Mr.Childrenがお父さんいつもありがとうって言ってたよ" ってことを伝えてください(笑)」

 

お母さんや子どもを使って評価を上げようとするの笑っちゃった。

 

そういうズルいところも好きだけどね。笑

 

 

そして田原さんと Sunny さんをセンターステージへと迎えると

「車の運転席に座っているような気持ちになる」

と座りながらデビュー前から演奏していた曲を静かに歌い始める。

 

 

 

 

 

11. 車の中でかくれてキスをしよう

 

和寿の弾き語りでバックに蒼い海が映し出された Thanksgiving 25 のドーム公演が浮かんだ。

 

そういえばあれも映像化されてないよね。

Any のときと同じくまだ諦めてないからね?

 

今回映像はなかったけれど、前曲で作られた優しい空間に溶け込むように歌われ、原曲以上に綺麗なピアノとアコギのアウトロはこの日一番と言ってもいいほどの綺麗な音を奏でていた。

 

そういえばアマチュア時代のこの曲がバンドアレンジだったのを知ってるのは君と僕とあと何人いるかな(え?)

 

 

 

 

 

12. S.MC

 

お休みしていたナカケーさんとJENを呼ぶ。

 

いつものようにおちゃらけながらセンターステージにたどり着いたJENと話す和寿。

 

「涼しいねぇ...... (何か言ったJENに向かって) ん? 雨降ってる? いい加減なこと言わないでください(笑)」

 

このラジオみたいな(ラジオのときよりも)緩いほのぼのとしたオフモードの会話大好きなんですよね。

この雰囲気も30年続いてきた理由の一つであって。

この先もこの関係が続いてほしいな。

 

全員が揃ったところで改めて「心地良い空気の中で」ともう一曲届けてくれた。

 

 

 

 

 

13. Sign

 

何度聴いても綺麗としか言いようがないピアノイントロ。

自分で弾いてるときもそう思う(自画自賛的な意味じゃなくて)

 

残された時間が僕らにはあるから

大切にしなきゃと 小さく笑った

 

有限であるからこそ、「ありがとう」「ごめんね」を繰り返してその一瞬を大切にしようと思えるんだよね。

 

Against All GRAVITY のとき以上に「ありがとう」に気持ちがあったのかな。

 

 

そんなことを考えている.....................え?

 

 

 

 

 

14. ※SE

 

※ドームのときと同じだったため割愛

 

 

 

 

 

15. ※タガタメ

 

暗くなりきる前での演奏。

本音を言えば夜空に光る本物の星を見たかったな。

 

心の底から訴いかけるような重みのある声と音。

ツアー最終日でもこの曲の情熱は凄かった。

 

ライブの彼らを知らない人に体感してほしい。

会場でしか味わえない魂を込めて演奏する姿とその音はそれほどのものだから。

 

 

 

 

 

16. ※Documentary film

 

前曲の勢いを一度落ち着かせるように丁寧に歌う。

 

ドームのときもそうだったけど、声を張る タガタメ の後なだけあって喉が完璧に出来上がっていた。

 

歯車とその中に彼らが映るライブとしての演出はもちろん、曲としてのギター、ピアノ、バイオリンの音も何度聴いても素晴らしく、改めて音にこだわった SOUNDTRACKS というアルバムに相応しい曲だと感じた。

 

 

 

 

 

17. ※DANCING SHOES

 

後退りしたり

地団駄踏んだり

なに!?このくだり?

繋がれた鎖

 

サルバドール・ダリ

ってちょっとグロくない?

普通じゃない感じが良い

かせられた負荷に

 

全部韻踏んでるのほんとにすごいよね。 

映像に出てきた蟻も(AI)だし。

 

韻踏むとか気にせずに見ても、皮肉った普通じゃない歌詞がたまらなくて。

 

深海の頃まではいかずとも、その頃みたいな攻めた歌詞が令和に出ることを待ってた。

 

だからこそ曲調も含めて初めて聴いたときの衝撃は忘れないし、生で聴くとさらにワクワクとゾクゾクが増してたまらなかった。

 

 

 

 

 

18. ※LOVE はじめました

 

アコギ!!!!! たまらんっっ!!!!!

(youthful days のときにも同じ症状を確認済)

 

wonederful world でも blood orange でも見られなかったその姿と音がめちゃんこかっこよかった。

 

インタビューはチルオタの長谷部さん。

もしかしたら福岡もメッシじゃなくて長谷部さんだったかも。

(少し聞き取りづらかったのでお許しください)

 

両手を突き上げるピースサインはやっぱりテンションが上がって楽しかった。

 

 

 

 

 

19. ※フェイク

 

福岡ではMステのリベンジに成功した腰振りチャレンジ.........

 

 

大阪では失敗に終わりましたっっっっ!!!!!!!!!!

 

 

 

あ、今回のツアーは TAKE OFF が過去一長かったです、はい(冷静)

 

 

 

 

 

20. ニシエヒガシエ

 

ちょっと意外だったのはイントロのときのどよめき。

Tomorrow never knows 以上だったかも。

 

田原さんのギターリフを追うように特効が放たれ、立て続けのロックナンバーに会場はさらに飲み込まれていく。

 

5階の天空席で聴いた当日参戦の福岡2日目も全体の盛り上がりを見られてすごく楽しかったけど、やっぱりアリーナ席でその盛り上がりの中にいるのは格別だった。

 

アウトロ後の余韻に浸る間も無く立て続けに次曲へと入る。

 

 

 

 

 

21. ※Worlds end

 

ハードなドラムとピアノの疾走感あるイントロは I ♥ U の中でも一番好き。

 

ちなみに Music Video も Mr.Children の中で一番好きです。

 

 

この曲も終わりがあることを意識した選曲かな。

最近のライブでは毎回演奏して少し飽きてきた人もいるかもしれないけど、 I ♥ U 大好きオタクはいつでも大歓迎だし何なら次のツアーセトリに入ってても良いとすら思ってる。

 

ライブで化ける一曲として、この日も30周年という大きな経験値から作り上げるその壮大なバンドサウンドでスタジアムを一つの世界として支配していた。

 

ファルセットを絡めながらのアウトロでは、情熱のすべてを声に変えたようにこの日一番のロングトーンが響き渡った。

 

 

 

 

 

22. ※MC

 

「ゆっくりと時間をかけて たくさんの愛情や思い出を吸い込んで大きい歌になってほしい」

 

曲自体のインパクトよりも、聴き手に寄り添うような、寄り添った音を離したくなくなるような、そんな曲に注がれる想いが次第に大きくなっていくことを願って新しい曲を届けてくれた。

 

 

 

 

 

23. ※永遠

 

満開に咲き誇る桜を背に奏でるそれぞれの音は福岡以上に綺麗に聞こえた。

 

歌い出しに少し不安定な感じはあったけれど、美しく切ないメロディに乗せるその詞と声は、"桜のような僕の恋人" の物語に寄り添う主題歌としてあまりにも完成されているものだった。

 

映画はもちろん、原作の小説も素晴らしいので まだ読まれていない方はぜひ手に取ってほしい。

 

これ以上書いても福岡のときのレポを越えられそうにないので次へ。

 

 

 

 

 

24. ※others

 

暗闇に包まれたドームとは逆に、夕焼けの下で歌われるディープな詞。

空の色にマッチするその淡い大人の雰囲気はこの上ない贅沢な空間だった。

 

夜の首都ビルに登るスクリーンの満月がオレンジ色の空の下にある非現実的な光景は、どうしてか本物の月光以上に美しさを感じた。

 

 

 

 

 

25. ※Tomorrow never knows

 

イントロともに拍手が起こると福岡と同じくこの日一番の手拍子が続く。

個人的にこの曲での手拍子はあまり好みではないんだけどね。

 

やっぱり一番を完璧に歌い上げてくる(n回目)

何度も何度もライブで歌われ、身体に染み込んだ彼らを代表する名曲は、それほどまでにトップアーティストとしての完成度を誇っていた。

 

 

 

 

 

26. 光の射す方へ

 

闇の向こうに手を伸ばして見えた明るい希望の光に向かうような前曲との繋がり。

 

すっかりと陽が落ちた暗闇の中でJENの4つ打ちドラムが始まると「さぁここからまた行くぞ!」と言わんばかりに田原さんのギターリフが響き、アコギを掛けた和寿が合流するとともに会場の熱気が一気に戻ってくる。

 

この日の「夏休みのある小学校時代に帰りたい」はファルセットだったけど、ビブラートの効いた完璧なものだった。

 

ちなみに前日はシャウトだったらしい。

まあでも個人的に未完ツアーのシャウトが Mr.Children 史上一番だと思ってるので(そうですか)

 

 

限りある またとない永遠を探して

 

選曲理由、これだね(満場一致)

 

 

終盤の "光の射す方へ" ではロングトーンとともに夜空に向かって花火が上がり、会場は拍手に包まれた。

 

 

 

「まだまだやらせてほしいんだ!」

 

そう告げると、歌い出しからそのメッセージが強い一曲でさらに畳み掛けてくる。

 

 

 

 

 

27. fanfare

 

悔やんだって後の祭り

もう昨日に手を振ろう

さぁ  旅立ちのときは今

重たく沈んだ碇を上げ

 

優しく丁寧な歌い出しに大きく手を振って合図を送る。

その合図で彼らは音を引き連れて半世紀への船出を切った。

 

今回はロングトーン控えめだったけど、ラスサビ前の盛り上がりは Mr.Children の中でもトップクラス。

 

ここまで身体を熱くさせてくれるのかと "ライブ化け" を初めて体験した初ライブの REFLECTION から7年。

この日もその熱さはしっかりと感じた。

 

それから相変わらず袋のネズミちゃん(そういう意味じゃない)は帰ってこないけど.........

 

 

ずっと待ってるからねっっっ!!!!!

 

 

 

「この楽しい今を忘れないために」

「大変だった昨日を忘れ去るために」

 

思うようにいかなかったこの2年間。

そんな過去をキラキラと輝く一生忘れない夢の時間で上書きしようと僕らを誘うように声を掛ける。

 

ドラム、ピアノ、ギター、ベース、手拍子が揃ってリズムを刻み、やがてポップできらびやかなメロディーラインが夜のスタジアムを彩る。

 

 

 

 

 

28. ※エソラ

 

この日のクライマックスを迎える。

声を出せずともイントロからアウトロまで5万人を超える観客の一体感は凄まじかった。

 

"楽しい今" として音楽があることに改めて感謝しかなかった。

 

ラスサビでは銀テープが放たれ、歓声の中で風に揺られてヒラヒラとキラキラと舞い落ちてくる。

 

楽しい時間とともにその証を掴み取り、ライブのない空白の時間を記憶から消す為に、目一杯この空間を楽しんだ。

 

 

 

 

 

29. S.MC

 

「この景色をずっとずっと待っていた」

 

「たくさんの笑顔と拍手をイメージしながらいつか絶対できると思っていた2年間だった」

 

先を見据えた曲たちを演奏してきたこのライブ。

最後に「握りしめていたこの想いを受け取ってほしい」と30周年を迎えられた感謝を乗せて歌ってくれた。

 

 

 

 

 

30. ※GIFT

 

"僕ら" 探してた  最高のGIFTを

 君が喜んだ姿を  イメージしながら

 

彼らからの感謝。

音に乗せたその想いはまさに "最高のGIFT" だった。

 

もうどんな場所にいても  光を感じれるよ

 

会えないときも支えてくれた光のような存在だった音楽は決して消費されるものではなく、心に残り続ける永遠のものだった。

 

気持ちを乗せた音として永遠に残り続ける音楽は、人生という限りある時間の中で輝く宝物だと教えてくれた。

 

今 君に贈るよ  気に入るかな?  受け取ってよ 

君とだから探せたよ  僕の方こそありがとう

 

メンバー全員で歌ってくれることが本当に嬉しかった。

歌えない僕らの分までということ以上に、彼ら全員が "ありがとう" と想いを込めて歌ってくれていることが何よりも嬉しかった。

 

いつまでも光り続けるGIFTを受け取った証を手を振って示し、全員が笑顔となって本編を終えた。

 

 

 

 

 

31. Encore

 

※ を外しているのは、アンコールという時間が当たり前に用意されているものではないから。

 

拍手や手拍子でもう一度演奏を聴きたい気持ちを届けることが本来あるべき姿だよね。

 

今の流行り病以上にスマホライトが減る未来は見えないけど、どんな席になっても周りには必ず彼らに拍手や手拍子を送る "誰か" がいる。

 

そんな "誰か" がこの先も消えないことが、本来の光景に戻る希望なんだろうね。

 

 

彼らがもう一度ステージに姿を現し拍手が送られる。

 

僕らの想いに応えるためにどんな曲をやったらいいかとすごく悩んだという。

 

「あれ、まだあの曲やってないな? って思う人もいるよね?(笑)」

 

 

あ、それ、ぼくのことですね。

(陰キャオタクは手を上げられなかった模様)

 

I'LL BE (Single ver.) はいつかなーって510回くらいは思ってるよ!8年前のアンケート覚えてる?2位の曲だよ和寿!

夏の野外で響く "それ " いつか期待してるね?

 

 

そんな思いに応えられる曲であってほしいと願いを込めて、日本を代表するあのイントロが夜空の下で響いた。

 

 

 

 

 

32. HANABI

 

思わず漏れるどよめきと拍手は、多くの人たちの思いに応えられたことを証明するのに充分だった。

 

何度も聴いてるはずなのに、いざそのイントロを耳にすると電流が走るように身体が反応し、その音を吸収する。

 

ap bank fes '12 以来(?)で自分は初めて聴く半音下げは新鮮さもあって。

 

一番有名でもあるレスポンスで声が出せないのはやっぱり歯がゆさがあったけれど、どこか幻聴のようにファンの「もう一回  もう一回」という声を感じた。

それだけライブという場所に置かれた身体は、その曲の本来あるべき姿を覚えていたということなんだろうと思った。

 

逢いたくなったときの分まで

寂しくなったときの分まで

もう一回 もう一回

もう一回 もう一回

君を強く焼き付けたい

 

多くの人の思いに応えるだけでなく、3年ぶりの再開となったこのツアーにもぴったりな一曲だった。

 

 

 

 

 

33. ※MC

 

ドームのときと同じように Sunny さんから始まるメンバー紹介。

 

Sunnyさん

「ツアー完走おめでとうございます」

 

(お声!!!!! 聞けた!!!!!)

 

綺麗なメロディを弾いてくれて、体調を崩すことなくこの日までツアーを回ってくれて、誰よりも彼らをサポートしてくれて、こちらこそ本当にありがとう と拍手でその想いを届けた。

 

それから和寿の紹介がこれまで以上に彼を褒め称え、感謝を口にする紹介ですごく温かかった。

 

 

JEN

「めでたく30周年を迎えられました」

「あまりお礼を言えない方々にお礼を言わせてください」

 

初日のおちゃらけMCとは打って変わり、感謝を述べるJEN。

(福岡2日目から裏方さんへの感謝を述べるようになりました)

 

「日本一のスタッフだと思っています!」

 

今回のツアーだけでなく、これまでの活動を支えてくれたスタッフさんにファンからも改めて拍手を送る。

 

友人や会えなくなってしまった人にも感謝を述べた優しい雰囲気から一点して彼のスイッチが入りました。

 

「そ! し! て! あなたがたぁーーーっ!!! お客さんがいないと!僕らは!なーんにも!できないんですっ!!」

 

ドラムを武器におちゃらけモード全開。笑

そんな中でも「ありがとう」という言葉を掛けてくれたのは、その感情が本物であるしるしだった。

 

 

 

中川さん

「ライブ会場で皆さんからもらえるエネルギーは、僕らが進む道を照らしてくれたり、背中を押してくれる温かいものだと感じています。」

 

そんなエネルギーを30年もらえてきたことに改めて感謝しかないと「ありがとう」と口にした。

 

「自分たちの信じた音をまた届けられるように」

 

最後にそんな願いを込めて再会を望んでくれた。

 

 

田原さん

「おんなじことを言います」

話の入り方上手くなっててちょっと笑っちゃった。

 

「皆さんの愛してくれた曲、大切にしてくれた曲、応援してくれた曲、今日それらの曲を演奏していると、皆さんそれぞれの想いが海洋にキラキラと光っていてとても美しかったです。本当にありがとう。」

 

「みんなの生活に少しでも近づけるような音を出せればと思ってます」

 

「これからもよろしく」

 

表現が本当に素敵だった。

福岡で口にしていた "水面" から "海洋" へと変わっていたのは、ツアーの中で感じたその輝きが次第に大きくなっていったってことなのかな。

 

そして彼もまた「ありがとう」と伝えてくれた。

 

 

「たまには紹介させてください」

 

まさかの田原さんによるボーカル紹介。

 

「ボーカル、ギター、その他すべて、桜井和寿

 

"その他すべて" の投げやり感に笑った。

 

 

2年間このツアーを目指してきたと思いを語る和寿。

 

ツアー最終日のこの日、一曲一曲が終わるたびに

「あぁもうこの曲しばらくやらないんだ、この曲を歌っているときのみんなの姿が見れなくなるんだ」

と寂しくなったという。

 

それでもマスクを外して大きな声で叫べる再会が来るときは、彼らも今以上に進化した姿であってくれると寂しさとは真逆の強い決意を胸に約束してくれた。

 

 

ここからまた強くたくましく楽しく過ごしていってほしい」

 

そんな願いをタイトルにも込め、このツアーを締め括るのに相応しい力強い音を鳴らした。

 

 

 

 

 

34. ※生きろ

 

 

演奏を重ねるごとにその力強さを増してきた曲。

 

ツアー最終日のこの日、初日と比べて演奏の完成度も素晴らしかった。

 

ここから

またひとつ  強くなる

失くしたものの分まで

 

失われた2年間を取り戻すような3時間半。

 

この日体験した夢のような時間は、これからを強く生きていくのに大きな大きな支えとなってくれる。

 

そう信じられる確かな思いがあるのは、彼ら自身がこの先も強く生きていくと一音一音はっきりと示されたバンドサウンドでそれを証明してくれたから。

 

思いきり笑えるその日が帰ってきたときもなお、心に生き続けるであろう30周年の集大成とも言える音でこのツアーを締め括った。

 

 

 

 

 

35. Ending

 

「どーもありがとうございました!!!」

Mr.Childrenでした!!!」

 

改めて言葉で感謝を伝えるとともにステージ端まで足を運び深々と頭を下げる。

 

この日もバックの 優しい歌 のサビで全身を使って両手を突き上げてくれるJEN。

和寿も控えめながらやってくれてたの、ちゃんと見てたからね。

 

最後まで本当に本当にありがとう。

 

そんな感謝を込めて目一杯手を振り拍手を送った。

 

「僕ら4人が Mr.Children で本当に良かった」

「サポート、キーボードが Sunny さんで本当に良かった」

「このスタッフたちとともにツアーを回ることができて幸せだった」

 

彼らを支える周りの方々への感謝を口にするとともに、Mr.Children というバンドが30年の長い時間存在できたことに彼ら自身が良かったと思えていたことが本当に嬉しかった。

 

「何より皆さんが Mr.Children の音楽を聴いてくれるファンであることを誇りに思います」

 

最後に僕らへの感謝も伝えてくれた。

 

自分自身、Mr.Children という音楽に出会えたことは人生の大きな大きな財産であって、その出会いを誇りに思ってる。

 

お互いに感謝しあえる関係を築き上げられる限り、このバンドは10年先も20年先も半世紀後も続いていくんだなと感じた。

 

 

 

 

約3年ぶりとなるツアーが発表されてからこの半年間、本当に幸せな毎日だった。

 

音楽に生かされていると改めて実感し、その生き甲斐は日常では得られないものだと、この空間でしか得られないものだと身を持って味わった。

 

 

その機会に3度も巡り会えたことは一生忘れない。

 

 

 

次の再会まで心に生きているから。

 

 

再会を経てもなお 力強く生き続けるから。

 

 

 



 

 

fin.